ひふみワールド+(プラス)は、日本を除く世界各国の株式等を主要な投資対象とし、成長性が高いと判断される銘柄を選別して投資するアクティブファンドです。
主に日本株式に投資をする「ひふみ投信」を運用するレオスキャピタルワークスが設定したファンドですが、どのような内容のファンドなのか確認してみました。
ひふみワールド+(プラス)の特徴
投資対象
ひふみワールド+は、日本を除く世界各国の株式等を主要な投資対象とし、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資するアクティブファンドです。
主に日本株式に投資をする「ひふみ投信」の運用プロセスや理念はそのままに、世界各国の株式を投資対象としたのがひふみワールド+です。
参考 ひふみ投信(ひふみプラス)の評価・評判ってどう?利回りや実質コストってどのくらい?
守りながらふやすというコンセプトのもとに、状況に応じて株式の組み入れ比率が変化するのが一つの特徴となっています。
また、多くのファンドでは、海外の株式に投資する場合は海外の運用会社に外部委託しますが、ひふみワールドでは、自分たちが足を運んでヒアリングし銘柄を選別するスタイルとなっていて、他のファンドとの差別化のポイントともなっています。
ひふみワールド+のコンセプトムービーも公開されているので、下記も参照してみてください。
※下記はひふみワールド+「月報(2020年1月)」からの情報です。
投資信託財産の構成
資産配分比率
時価総額別比率
国別比率
通貨別比率
業種別比率
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:87銘柄
ファンドの仕組み
ひふみワールド+はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | 3.3%を上限 |
信託報酬(税込) | 1.628% |
実質コスト(税込) | ー |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬は純資産額が下記の金額に達すると、一定金額を超えた部分に対して信託報酬が逓減される仕組みとなっています。
分配金
まだ、決算を迎えてないので分配金を出すか不明ですが、ひふみ投信同様に分配金を出さずに運用されると想定されます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
ひふみワールド+はつみたてNISA対象外で、iDeCoも取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
ファンド | |
1ヶ月 | ー1.5% |
設定来 | ー0.3% |
※ひふみワールド+「月報(2020年1月)」より
※ファンド設定日は2019年12月13日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてまだ日が浅いので、マイナスの成績となっていますがそれだけでファンドの良し悪しは決められず、より長期的にファンドが成長していけるのかを確認する必要があります。
ひふみワールド+ではベンチマークはありませんが、参考指標である「MSCI ACWI ex JAPAN」と比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがひふみワールド+、赤がMSCI ACWI ex JAPAN(配当込、円ベース)の2019年12月からのトータルリターンのチャートです。
現在は参考指標である「MSCI ACWI ex JAPAN」よりもパフォーマンスが悪くなっていますが、今後参考指標を上回る成績をのこしているのか注目されます。
また、ひふみ投信の人気もあってか純資産残高は順調に右肩上がりに伸びています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 購入時手数料:3.3%
- 信託報酬(税込):1.628%(実質コスト:ー)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約530億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(2月15日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2019年12月13日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
ひふみワールド+は、日本を除く世界各国の株式等を主要な投資対象とし、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資するアクティブファンドです。
主に日本株式に投資をする「ひふみ投信」の運用プロセスや理念はそのままに、世界各国の株式を投資対象としたのがひふみワールド+です。
ファンドが設定されてまだ日が浅いですが、参考指標である「MSCI ACWI ex JAPAN」よりややパフォーマンスが悪くなっていますが、純資産残高は順調に推移していて人気の高さ、期待の高さがうかがえます。
今後パフォーマンスを上げることができるのか注目されます。
また、姉妹ファンドにひふみワールドがあり同じマザーファンドで運用されるので運用成績は同じとなりますが、違いとしては下記のような点が挙げられます。
参考 ひふみワールドの評価ってどう?つみたてNISAやiDeCoの対象?
ひふみワールド | ひふみワールド+ | |
販売会社 | 直販(レオス・キャピタルワークス) | 複数の銀行や証券会社 |
購入時手数料 | なし | 3.3%を上限 |
信託報酬の割引 | 保有期間により最大年率0.25%実質割引 | 純資産額に応じて割引 |
最低投資金額 | 1,000円以上1円単位 | 100円以上1円単位 (ネット証券の場合) |
長期で保有するなら「ひふみワールド」の方が割引率も大きくお得となるメリットがあり、「ひふみワールド+」はネット証券なら100円から投資ができ、その他の投資信託や株式といった金融資産と合わせて資産管理ができるといったメリットがあるので、投資スタンスによってどちらに投資するのか検討してみてください。
ひふみワールド+へ投資するならSBI証券がおすすめ!
ひふみワールド+は、購入時手数料が必要なファンドですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券なら通常注文・積立注文どちらも購入時手数料が無料で投資できます。
また、ネット証券では投資信託を保有しているだけで下記のようなポイントが貰えます。
貰えるポイント | 付与率(年率) | ポイント 投資 | |
SBI証券 | Tポイント | 0.10%(※1,000万円未満) 0.20%(※1,000万円以上) | ○ |
楽天証券 | 楽天ポイント | 0.048% | ○ |
マネックス証券 | マネックスポイント | 0.08% | × |
※月間保有金額
ネット証券によって貰えるポイントが異なりますが、付与率が最も高いのはSBI証券となります。もちろん口座開設・維持費用は無料です。
楽天証券なら、SBI証券同様にポイントで投資信託の購入もできたり、楽天銀行との連携で普通預金の金利がメガバンクの100倍の0.1%になったり、楽天カードで投資信託の積立を行えば1%のポイントが付与されたりとメリットが多いです。
楽天証券だけでなく、楽天銀行や楽天カードも口座開設・維持費用は無料です。
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マネックス証券は独自ポイントなので上記2社と比較すると利用できる場面は少ないですが、ビットコインなどの仮想通貨へも交換可能です。
その他、下記のネット証券でも購入することが可能です。
>> 岡三オンライン(公式サイト)
>> 松井証券(公式サイト)「詳細解説」
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
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