サイバーセキュリティ株式オープンは、日本を含む世界のサイバーセキュリティ関連企業に投資を行うアクティブファンドです。
インターネット上のサービスは日々進歩していき、IoT(Internet of Things)によりあらゆるものがインターネットにつながっていく中で、個人や企業のみならず国家規模にいたるまでセキュリティ対策が必須となっています。
そんな時代の中で、インターネット上のセキュリティ関連企業に投資する当ファンドの内容について確認してみました。
目次
サイバーセキュリティ株式オープンの特徴
投資対象
サイバーセキュリティ株式オープンは、日本を含む世界のサイバーセキュリティ関連企業に投資を行うアクティブファンドです。
投資対象は、サイバーセキュリティの需要拡大および技術向上の恩恵を享受すると考えられる企業の株式の中から、持続的な利益成長性、市場優位性、財務健全性、株価水準等を考慮して組入銘柄を選定さています。
サイバーセキュリティ市場は今後も拡大するインターネットの活用や個人情報保護の強化への対策によるセキュリティ対策需要増加などを背景に、サイバーセキュリティ市場は拡大すると予測されています。
実際の株式の運用は、世界最大級の金融グループであるアリアンツ・グループの一員で、約65兆円の資産を運用するアリアンツ・グローバル・インベスターズ・ユーエス・エルエルシーに運用指図に関する権限を委託しています。
※サイバーセキュリティ株式オープンは為替ヘッジなし、為替ヘッジありの2つのファンドがありますが、特に明記してない場合は為替ヘッジなし「月報(2019年3月)」の情報です。
資産構成
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10通貨
組入上位10業種
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:39銘柄
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり | |
買付手数料(税込) | 3.24% | 3.24% |
信託報酬(税込) | 1.836% | 1.836% |
実質コスト(税込) | 2.145% | 2.119% |
信託財産留保額 | なし | なし |
実質コストは、第1期運用報告書(2017年7月13日~2018年6月6日)より年率換算した参考値です。
分配金
第1期の決算では分配金は出されておらず、効率的な運用がされています。
過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり | |
1年 | 1年 | |
リターン | 29.92%(1位) | 22.74%(1位) |
リスク(標準偏差) | 28.02(195位) | 26.42(63位) |
シャープレシオ | 1.07(4位) | 0.86(2位) |
対象ファンド数 | 202本※1 | 66本※2 |
※1:「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」カテゴリ
※2:「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」カテゴリ
基準価額騰落率
為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり | |
1ヶ月 | +2.2% | +1.9% |
3ヶ月 | +27.1% | +25.6% |
6ヶ月 | +3.0% | +4.1% |
1年 | +29.9% | +22.7% |
設定来 | +45.5% | +43.7% |
※サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし・あり)「月報(2019年3月)」より
※ファンド設定日は2017年7月13日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
【為替ヘッジなし】
【為替ヘッジあり】
所感
ファンドが設定されて約1年半が経過しているので、為替ヘッジなしの方は単純な年率平均は約30%と高いパフォーマンスとなっていて、直近1年では「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」の中でリターンは1位ですがリスクは195位とハイリスク・ハイリターンな値動きとなっています。
また、運用効率を図る指標であるシャープレシオは4位と、同カテゴリの中では運用効率の高いファンドとなっています。
サイバーセキュリティ株式オープンは、アメリカ株の比率が高いので、米国株式市場の動向を表すS&P500とナスダック総合指数と比較てみると下記のようになります。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
参考 ナスダック(NASDAQ)に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
(引用元:モーニングスター)
オレンジがサイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)、赤がナスダック総合指数、緑がS&P500(配当込)の設定来(2017年7月13日)のトータルリターンのチャートです。
2017年から2018年初までは、サイバーセキュリティ株式オープンは各インデックスと比較してもあまり成績は良くありませんでしたが、その後はS&P500やナスダック総合指数といったインデックスを大きく上回る成績となっています。
為替ヘッジありの方は、ほんとんどが米ドルに対する為替ヘッジとなるので日本と米国の政策金利差である約2.5%程度のヘッジコストがかかるため、為替変動リスクはほとんどないですが、その分リターンを押し下げる要因となります。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 買付手数料(税込):3.24%
- 信託報酬(税込):
為替ヘッジなし:1.836%(実質コスト:2.145%)
為替ヘッジあり:1.836%(実質コスト:2.119%) - 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:
為替ヘッジなし:約820億円
為替ヘッジあり:約230億円 - 分配金利回り:ー
- 決算:年1回(6月6日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:2022年6月6日(設定日:2017年7月13日)
評価・まとめ
サイバーセキュリティ株式オープンは、日本を含む世界のサイバーセキュリティ関連企業に投資を行うアクティブファンドで、米国株を中心に約40銘柄に分散投資ができます。
今のところ過去の成績は良く、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」の中でリターンは1位ですがリスクは195位とハイリスク・ハイリターンな値動きとなっていて、運用効率を図る指標であるシャープレシオは4位と、同カテゴリの中では運用効率の高いファンドとなっています。
ただ、買付手数料が必要で、信託報酬も高い高コストファンドで、償還日も設定されている(今後延長となる可能性はありますが)ので、投資するにしても資産の一部にとどめておくのが無難です。
サイバーセキュリティ株式オープンに投資するならフィデリティ証券がおすすめ!
サイバーセキュリティ株式オープンは買付手数料が必要なファンドですが、フィデリティ証券なら口座開設後最大3ヵ月間はどんなファンドでも買付手数料は無料で、誰でも「ファンド購入時手数料0%クーポン」が貰えるので、好きな時に買付手数料無料でファンドを購入することができます。
またNISA口座で積立投資するならいつどんなファンドでも買付手数料が無料となるので、無駄な手数料を節約できます。
もちろん口座開設・維持費は無料ですので、下記の公式サイトで詳細を確認してみてください。
参考 フィデリティ証券の口座開設手順を画像付きで解説!最短2営業日!
積立投資なら買付手数料がすべてキャッシュバックされるネット証券も!
SBI証券、楽天証券、マネックス証券なら一括購入するときには買付手数料が必要ですが、積立で投資するなら買付手数料はすべてキャッシュバックされるのでお得です。(楽天証券はポイントで還元)
SBI証券なら投資信託を保有しているだけで年率0.1~0.2%、楽天証券なら年率0.048%のポイントが付与され、楽天証券ならさらに楽天カードで積立すれば積立金額の1%のポイントも貰えます。
参考 投資信託の積立は楽天証券と楽天カードの組み合わせが最強?デメリットはない?
もちろんどのネット証券も口座開設・維持費用は無料です。
>> 楽天証券(公式サイト)(詳細解説)
>> SBI証券(公式サイト)(詳細解説)
>> マネックス証券(公式サイト)(詳細解説)
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!
コメント