クラウドクレジットは「世界に貢献する投資」を謳い、主に海外の案件に投資ができるソーシャルレンディングです。
経済的リターンと社会的リターンの両立を目指す投資を行い、高い利回りのファンドなども取りそろえていますが、クラウドクレジットはどんなサービス内容で、投資するにあたって注意しなければいけない点などについて確認してみました。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種で、「ネット上でお金を借りたい企業」と「ネット上でお金を貸したい投資家」とをマッチングするサービスです。
ソーシャルレンディング会社が多くの投資家から資金を募集するため、投資家は1万円程度の少額から投資ができます。
投資する案件は様々で、不動産や太陽光・風力・水力などの再生可能エネルギーなどに投資ができ、目標利回りは3~7%くらいが多く、中には10%といった案件もあります。
参考 ソーシャルレンディングとは?高利回りだけどどんなリスクがある?
クラウドクレジットとは?
クラウドクレジットは、世界中の様々な国でお金を必要といている人や事業者と投資家を結び付け「世界に貢献する投資」を目指すプラットフォームです。
対象地域も様々で、アフリカや南米、東欧や中東など幅広く案件を取り扱っています。
クラウドクレジットの基本的なスキームは下記となります。
クラウドクレジットは海外子会社があり、その会社を通じてそれぞれの国ですでに実績のあるソーシャルレンディング業者を通して投資を行うような仕組みとなっています。
クラウドクレジットのメリット・特徴とは?
利回りが10%以上の高い利回りのものもある
クラウドクレジットでは利回りが6~8%のファンドが多く、他のソーシャルレンディング会社のファンドより利回りは高めです。
中には10%を超えるようなファンドにも投資ができるのがクラウドクレジットのメリットの一つです。
利回りが高ければそれだけリスクも高くはなりますが、ハイリスク・ハイリターンな投資を行いたいのであればクラウドクレジットでの投資を検討してみてください。
>> クラウドクレジット(公式サイト)
投資を通してSDGs達成に寄与できる
クラウドクレジットのファンドは、経済的リターンだけでなく社会的リターンの両立を実現する「社会的インパクト投資」を実践しています。
社会的インパクト投資は、貧困層支援や教育問題など社会問題の解決に取り組みながらリターンを得る投資手法です。
特にメディアなどでも取り上げられているSDGs(持続可能な開発目標)は、世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるために世界各国が合意した17の目標があります。
クラウドクレジットのファンドには社会的インパクト投資を通じてSDGs達成に寄与するファンドが立ち上がってます。
伊藤忠商事をはじめ大手企業からの出資を受けている
クラウドクレジットには下記のような大手企業や大手VCなどが出資しています。
ソーシャルレンディングは運営会社の信頼性も重要ですが、クラウドクレジットは伊藤忠商事、第一生命、三菱UFJキャピタル、三井住友海上キャピタルなど大手企業が出資をしています。
総合商社大手の伊藤忠商事が出資をする企業というのは、事業に成長力があり、企業としての信用度がある証でもあります。
参考 伊藤忠商事のプレスリリース「クラウドクレジットに資本参加しソーシャルレンディング事業に参入」
最低投資額が1万円からと少額から投資できる
クラウドクレジットのファンドの最低投資額は1万円からで、1万円単位で投資ができます。
実際に投資してみないとわからないことも多いですが、1万円から投資ができて投資金額以上のリスクはないので、初めて投資する方にもハードルは低いかと思います。
簡単に分散投資ができる
クラウドクレジットにはファンドパッケージ機能というのがあり、複数のファンドをテーマごとに組み合わせて1つのパッケージとする機能です。
複数のファンドに分散投資することにより、リスクを低減し運用パフォーマンスの安定性が期待できますが、通常だとどのファンドをどのように組み合わせるかを投資家が考慮して投資しなければいけません。
ファンドパッケージ機能を利用すれば、バランス型パッケージや社会的インパクト重視型パッケージなどを1つ選べば複数のファンドに分散投資ができます。
最低投資金額は10万円からとなりますが、簡単に複数のファンドへ分散投資ができるのは便利です。
ファンドの運用状況などの情報発信に積極的
クラウドクレジットはあまり情報が入らない途上国・新興国へ投資するファンドなどもありますが、運用状況などについては情報が開示されているので、投資後でも状況について確認することができます。
ファンド自体の期待される最終リターンや早期償還や遅延予想などが確認できる運用状況マップも情報を開示しています。
参考 クラウドクレジット「運用状況マップ」
また、ソーシャルレンディングや途上国・新興国への投資について理解を深めてもらおうとセミナーを開催したり、コラムとしてコンテンツを公開していたりします。
いずれも無料で参加、参照できるので興味がある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
>> クラウドクレジット(公式サイト)
クラウドクレジットのデメリットとは?
元本割れとなる可能性がある
クラウドクレジットのファンドは利回りが高めなのでその分リスクも高くなり、元本割れとなる可能性もあります。
実際投資家全体の分布図を見てみると元本割れとなっている投資家が多数いることがわかります。
※:クラウドクレジット「2021年3月末時点のお客様全体の損益分布図」
利回りが高いといっただけで投資をすると元本割れとなる可能性もあるので、複数のファンドに分散投資を行ったり、6~8%くらいの利益となっている投資家が多いので、そのくらいの利回りのファンドを中心に投資するのが良さそうです。
運用状況マップを活用すれば各ファンドごとに期待される最終リターンの評価を確認できるので、プラスの成績が見込まれる「A」「B」の評価がついてるファンドなどを検討してみてください。
運用期間は1年~2年が中心と比較的長め
クラウドクレジットの運用期間は1~2年程度と比較的長くなっています。
運用期間が長いと想定外の事態が起きる可能性が高くなるので、不安があるのであれば期間が短い方がリスクが低くなります。
クラウドクレジットのファンドパッケージ機能に「短期運用型パッケージ」があるので、期間は約1年程度で複数のファンドに分散投資が簡単にできます。
為替リスクがある
クラウドクレジットでは主に海外への投資となり、円建てもありますが現地通貨建てのファンドもあり、現地通貨建てファンドの場合は為替リスクがあります。
現地通貨建てはかなりマイナーな通貨もありますが、クラウドクレジットが独自に分析した為替リスクについての情報もあるので参考にすることができます。
※:クラウドクレジット「2021年4月末時点 為替ラベリング」
為替リスクに不安があるなら、円建てのファンドであれば為替の影響を気にしなくて済みます。
途中解約はできない
他の多くのソーシャルレンディング会社同様にクラウドクレジットもファンドに1度投資したら途中解約は原則できません。
クラウドクレジットでは、貸し剥がしができないようにするためで、投資期間中は元利均等返済を考えているため、投資家は経済状況が厳しいときにサポートすることになりますが、うまくいってるときは大きくリターンを得られるような仕組みとなっています。
預託金の預かり期間がある
クラウドクレジットでは、投資家保護の観点から投資意思の有無にかかわる下記のいずれかを約2か月間満たさない場合は預託金は強制的に払い戻されます。
- マイページにログイン(マイページにアクセス)
- 預託金口座への入金(着金が確認されていること)
クラウドクレジットは入金時に振込手数料が必要となるので、口座内の資金を再投資するなら払い戻しされないようにすることで余計なコストを抑えることができます。
対象となる投資家には事前にメールで連絡がくるので、チェックしておくといいかと思います。
まとめ
クラウドクレジットは、世界中の様々な国でお金を必要といている人や事業者と投資家を結び付け「世界に貢献する投資」を目指すソーシャルレンディングで、下記のようなメリット・デメリットが挙げられます。
クラウドクレジットのメリット
- 利回りが10%以上の高い利回りのものもある
- 投資を通してSDGs達成に寄与できる
- 伊藤忠商事をはじめ大手企業からの出資を受けている
- 最低投資額が1万円からと少額から投資できる
- 簡単に分散投資ができる
- ファンドの運用状況などの情報発信に積極的
クラウドクレジットのデメリット
- 元本割れとなる可能性がある
- 運用期間は1年~2年が中心と比較的長め
- 為替リスクがある
- 途中解約はできない
- 預託金の預かり期間がある
クラウドクレジットでは利回りが6~8%のファンドが多く、他のソーシャルレンディング会社のファンドより利回りは高いですが元本割れの可能性もあります。
それでも6~8%程度の利益となっている投資家が多く、利回りが高いだけでなく運用状況マップを活用してファンドを厳選することと分散投資を行うことによりリスクを低減し運用パフォーマンスの安定性が期待できます。
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