資産運用のリスクとリターンとは?リスクが高い・低いってどういうこと?

資産運用のリスクとリターンとは?リスクが高い・低いってどういうこと?資産運用

資産運用や投資でよくリスクやリターンという言葉が使われますが、どういうものでしょうか?

金融商品はそれぞれリスクやリターンは異なるものですが、資産運用を始めるにあたり投資する金融商品のリターンやリスクを認識しておくことは重要です。

特にリスクについては一般的に使われる言葉とは若干意味が異なっているので、把握しておきましょう。

資産運用でのリスクとリターンとは?

資産運用でのリターンとは、金融商品を運用することによって得られる収益のことで、その名の通りなのでイメージしやすいかと思います。

 

リスクは、一般的には「危険」や「危機」といった意味ですが、資産運用や投資ではリターンの振れ幅のことを言います。

 

例えば、同じ期間に同じ収益となっている商品A(赤)商品B(青)があったとして、値動きは下記のようになっていたとします。

リスクとは?

同じ期間で同じ収益ではありますが、値動きは商品Bより商品Aの方が大きいため、よりリスクが高いもしくはリスクが大きいということになります。

 

そのため、リスクが大きければ大きな利益も期待できますが、逆に大きな損失となる可能性もあります

リターンとリスクは表裏一体

リターンが高ければそれだけ収益を上げることができますが、リターンが高いほどリスクも高くなり、リターンが小さいほどリスクも小さくなるという関係があります。

 

そのため、リターンを求めればリスクが高くなり、大きなリターンを得られる可能性もありますが逆に大きな損失となる可能性もあるということになります。

 

資産運用で投資対象となる金融商品のリスクとリターンのイメージは下記となります。

 

金融商品のリターンとリスク

ローリスク・ローリターンな金融商品では、普通預金なら年率0.001%、個人向け国債も0.05%と日銀が目標とする物価上昇率2%より利率が低く、実質的に資産が目減りしているということになりかねません。

 

そのため資産運用を始めるならローリスク・ローリターンな金融商品よりはリスクがあるがリターンも期待できるミドルリスク、ミドルリターンの投資信託あたりから検討してみてはいかがでしょうか。

金融資産のリスクにはどのようなものがある?

金融資産のリスクにはどのようなものがある?

信用リスク

信用リスクは例えば株式であれば、株式を発行する株式会社の経営悪化などで破綻する可能性があり、もし破綻となってしまうと株式は最悪価値がなくなります。

 

債券も発行体である国や地方自治体、株式会社の経営状況の悪化などによって債務不履行となり、約束された利子や元本の払い戻しが行われない可能性があります。

価格変動リスク

価格変動リスクは株式のように日々価格が変動するような金融商品は、購入時より売却時の方が上回るときもあれば、逆に下回る可能性もあります。

 

債券でも償還前に売却すれば価格は時価によって変動するので、購入時より上回る場合もあれば下回る場合もあります。

流動性リスク

流動性リスクは、例えば株式を売ろうとしたときに、取引量が極端に少なく希望した価格で売りたくても売れない損失となってしまう可能性があることを言います。

 

もともと売買が少ない株式であれば流動性リスクはありますが、他にも株式を発行する株式会社の不祥事などが明るみとなると、株式を売却する注文が殺到し買い手がつかず売りたくても売れない、もしくは大幅に値下がりした価格でしか売れないといった状態となってしまうこともあります。

為替変動リスク

為替変動リスクは、外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は、日本円を外貨に交換して運用し、換金する際には外貨から日本円に戻す必要があります。

 

その際に円と外貨との為替レートが変化した場合には、利益にや損失となる可能性があります。

 

購入時より円高となれば損失(為替差損)となり、円安となると利益(為替差益)を得ることができます。

カントリーリスク

カントリーリスクは、投資対象となる地域や国で金融危機や政情不安などが起こることによって、株式市場や為替市場に混乱が生じ、価格が大きく変動するリスクのことです。

 

政権交代のような政治情勢の変化など以外にも紛争や内乱、地震や津波、噴火といった自然災害の発生がカントリーリスクと判断されるような場合もあります。

リスクを低減させる方法とは?

資産を分散させる

資産運用では「卵は一つの籠(かご)に盛るな」という格言があり、卵を一つのカゴに盛りそのカゴを落としてしまうと全部の卵が割れてしまうかもしれませんが、複数のカゴに分けて盛れば、そのうちの一つのカゴを落としても他のカゴの卵は影響を受けずに済みます。

 

投資の世界では、1つの個別銘柄や1カ国の市場のみ、1つの資産(例えば株式のみ)だけに投資するのはリスクが高くなるので、分散して投資をしようという考えとなります。

 

資産を分散させて投資する場合は、値動きが異なる様々な種類に分散させることが重要で、例えば株式が下落しても他の資産はあまり下落しないもしくは上昇するといった資産に分散させることによって、トータルの資産のリスクを低減し、安定した値動きが期待できます。

長期で投資する

長期で投資するというのは、短期間で売買を繰り返すのではなく、一度投資した金融商品を長期に渡った保有し続けることを言います。

 

市場は短期でみれば上昇する年もあれば下落する年もあったりと一時的な要因で値が大きく動くので、リターンの振れ幅(リスク)は大きくなりますが、長期で見るとこの値動きが平均化されるため、リスクは低減され安定した値動きとなることが期待できます。

時間を分散させる

時間を分散させるというのは、一度にすべての資金を投資するのではなく、資金を何回かに分けて投資をするということです。

 

何回かにタイミングを分けて投資することで、平均購入単価を引き下げ、一番高いときに買ってしまったといったリスクを低減させる効果が期待できます。

 

また、積立投資なら資産運用を始めるにあたって大きな資金を準備する必要もなく、少額から始めることができ、無理がない範囲で一定金額を毎月投資することで時間を分散して投資することができます。

まとめ

資産運用を始めるときに金融商品のリターンだけに注目していると、リスクが高い金融商品で実際に運用したら想定以上の損失を出していたなんてことがあり得ます。

 

そのようなことにならないためにも、投資するときにはリターンだけなくリスクについて認識しておくとが重要になってきます。

 

リスクは「資産を分散させる」「長期で投資する」「時間を分散させる」ことによって低減させる効果が期待できます。

 

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