株や投資信託などの金融商品の買い方は、毎月投資する積立投資と、投資できる金額いっぱいまで購入する一括投資があります。
一般的には積立投資がおすすめという感じですが、本当のところはどうなのでしょう?
これらの投資方法のメリット、デメリットを解説します。
積立投資のメリット、デメリット
どんな金融商品でも上下動をします。
このとき投資としては一番底となっているときに購入したいですが、どこが底となるのかはプロの投資家でもわかりません。
個人でそれを見極めるのは、無理だといっても過言ではないでしょう。
そこで「ドルコスト平均法」という積立投資方法が有効です。
例えば、毎月1万円を投資するとしましょう。
対象金融商品が1万円の時は1万口購入できて、その後5千円まで下がった時は2万口購入することになります。
そうすると、最初に2万円で購入した場合は、2万口しか買えませんが、積立型だと3万口購入することができます。
上記の例でいうと、積立投資の場合の平均購入単価は約6,666円で、一括投資の場合は10,000円と積立投資のほうが平均購入単価を下げられます。
もちろん最初に買った後上がれば、一括投資のほうが平均購入単価は有利になりますが、これを長期間続けると、一括投資よりは平準化される効果があります。
ただ、積立投資の場合、最初100万円持っていて毎月1万円ずつ投資をするとしたら、投資開始時には、投資していない金額はまったく寝ている状況となってしまうので、機会損失となってしまいます。
メリット
- 価格変動リスクを抑えることができる
- 少額からの積立は心理的にストレスを感じにくい
デメリット
- 一括投資より得られるリターンが少なくなる場合がある
- 資金がすでにある場合は機会損失となる
一括投資のメリット、デメリット
相場が上昇中の場合には、一括投資のほうが圧倒的にリターンが大きいです。
今後も成長しそうな市場や金融商品があれば一括投資をするのがおすすめです。
直近でいうとアベノミクスの初期段階で、日本の株式市場に一括投資をしていたら大きなリターンを得られているでしょう。
ただ、成長しそうさなタイミングで購入できた場合ではありますが・・
また、積立投資と比べて購入回数が少ないので手数料を節約できる場合があります。
ただ、リーマンショックのように大きな下落に出会ってしまうと、一括投資のほうが大きな含み損を抱えてしまう可能性があります。
また、まとまった金額を投資していると心理的なストレスが大きくなります。
市場が下がっているときはもちろん、上がっているときもそろそろ天井ではないかと不安になるでしょう。
資産運用で長期で資産を増やそうというときに、このようなストレスを抱えるのは大きなデメリットになると思います。
メリット
- 底で買えれば大きなリターンを得ることができる
- 株のような購入時に手数料がかかる場合は、手数料を節約できる
デメリット
- 突然の下落が発生した場合大きな含み損を抱える可能性がある
- 投資中に心理的なストレスが大きい
まとめ
積立投資も一括投資もメリット、デメリットがありますので理解しておくことが重要です。
基本は積立投資を行い、市場の状況などで短期から中期狙いで一括投資をするというのがおすすめの投資方法となります。
ギャンブル的に大きく狙いたいなら何回かのチャンス時に一括投資を行う、という考え方もあるかもしれませんが、チャンスの見極めの難しさを考えると初心者の方にはおすすめできません。
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