銀行の金利は低いので資産運用を始めたくても何から手を付けていいかわからないし、そもそも忙しくて資産運用を調べる時間もない方に一つの選択肢となるのがラップサービスです。
最近ではIT技術を駆使して今までの大手金融機関のサービスと比較すると圧倒的に低価格化が進んでますが、ネット証券大手のマネックス証券が手掛けるのがマネラップ(MSV LIFE)というラップサービスです。
一体どんなサービス内容なのか確認してみました。
目次
マネラップ(MSV LIFE)とは?
その前にラップサービスとは?
ラップサービスは銀行や証券会社などの金融機関と投資家が「投資一任サービス」を契約し、投資方針の確認をして運用スタイルを決め、投資一任契約に基づく運用を実施し、定期的な報告、運用見直しの提案といった資産運用にかかわるすべてを金融機関に行ってもらうサービスです。
超低金利の銀行に資金を預けていても全く増えない状況の中、資産運用を始めたいが何に投資していいかわからない方や、退職金や定期預金、養老保険の満期などまとまった資金が入ったので運用したい方などいらっしゃると思います。
そんな人にとって金融のプロである金融機関に運用を任せられ、投資商品の選定から売買、投資内容の見直しなどすべてを一任できる安心感からラップサービスの利用者は年々増加しています。
ただ、ラップサービスの利用者は増えているのですが、今までの金融機関のラップサービスは数百万円から数千万円、中には億といった初期費用が必要な富裕層向けのサービスで、手数料だけで2%前後に投資信託の信託報酬も1~3%も必要と高コストなサービスでした。
そんな中、ネット証券大手のマネックス証券がラップサービスに参入し、マネラップ(MSV LIFE)というサービスを始めています。
マネラップ(MSV LIFE)とは?
- 投資一任運用サービスなのでほったらかし投資ができる
- 投資対象は投資信託を通して国内外のETFへ投資
- 手数料は1%未満と低コスト
- 最低投資金額が1千円からと低額からサービスを利用できる
- 積立や取り崩しといった運用計画も可能
投資一任運用サービスなのでほったらかし投資ができる
投資一任契約を締結してサービスを行うので、
- いくつかの質問に答える
- 投資方針を示し、最適なポートフォリオを提案してくれる
- 提案通りのポートフォリオを買付
- 投資方針に沿って自動でリバランスしてくれる
と、最初に投資方針を決めればあとは自動で最適なポートフォリオにリバランスしてくれます。
資産運用して年数がたつと投資対象の銘柄の値動きによって過度にリスクが高いポートフォリオになっていたなんてことは気にせず、リバランスまで自動でやってくれるのでほったらかし投資をしたい方向きです。
投資対象は投資信託を通して国内外のETFへ投資
大手ネット証券では楽天証券も同じようなロボアドバイザーでのラップサービスである楽ラップを行っていますが、基本的には低コストの投資信託が投資対象です。
参考 楽天証券の楽ラップとは?低コストのラップ口座だけど評価は?
マネラップでの投資対象も投資信託を通して、国内外のETFに投資をしていて特に海外ETFは超低コストで有名なバンガード社のETFが投資対象となっています。
実際無料体験してみた結果が下記となりますが、平均経費率が0.07%とかなり低コストな提案が出てきましたが、これとは別に投資信託の信託報酬等が必要となります。
手数料は1%未満と低コスト
手数料は1%未満を目指し内訳は下記の様になっています。
費用カテゴリー | 費用項目 | 費用水準(年率・税込) |
MSV LIFEサービスの 運営・管理費用 | 投資一任報酬(調整後) | 0.648% |
組入れる投資信託の 投資運用等に係る費用 | 投資信託の信託報酬(調整後) | 0.243% |
最終投資対象のETFの 運用および管理などに 係る費用 | 0.10%未満 | |
合計 | 0.991%未満 |
※上記以外に監査費用や組入ETFの売買委託手数料がかかるが、運用状況によって変動するので事前には示すことができないとのこと
今後は運用資金残高が大きくなったら投資一任報酬を引き下げることを検討するとのことですので、今後どのくらいまで引き下がるのか楽しみです。
最低投資金額が1千円からと低額からサービスを利用できる
楽天証券が行っている楽ラップでも10万円からなので、それと比べると敷居が低くなっています。
参考 楽天証券の楽ラップとは?低コストのラップ口座だけど評価は?
積立も1千円からと低コストで資産運用を始めることができるのはメリットです。
積立や取り崩しといった運用計画も可能
マネラップの基本的な資産運用計画は下記の3パターンになります。
このなかで「ためる」「そなえる」が積立可能で、「そなえる」「たのしむ」は取り崩しが可能です。
取り崩しが可能というとSBI証券の投信定期売却サービスのようなものとなりそうです。
参考 SBI証券の投信定期売却サービスとは?毎月分配型ファンドは不要か?
ちなみ上記のパターンは3つ同時に利用することも可能です。
参考 マネラップ(MSV LIFE)の詳細を確認したい方はこちら
>> マネックス証券(公式サイト)
※上記ページの「詳細はこちら」のリンク押下後の画面にマネラップの無料体験リンクがあります。
マネラップが提案する内容とは?
マネラップは、口座開設する前でも無料でポートフォリオの提案をうけることができるので試してみました。
参考 マネラップの無料体験はこちらから試してみてください。
>> マネックス証券(公式サイト)
※上記ページの「詳細はこちら」のリンク押下後の画面にマネラップの無料体験リンクがあります。
STEP1 資産計画を始める
ここで資産運用の3パターンのどの計画とするかを決めます。
次の画面は下記のような画面となります。
ここで初期投資金額や積立金額、取り崩し金額などを変更することが可能です。(上記は「そなえる」40代の例です)
STEP2 リスク許容度の測定
ここでは全部で6問あり、リスクの許容度はどの程度あるかを測定します。
STEP3 資産計画の確定
STEP3では上記のように今までの質問に答えてきた結果、どういう銘柄を組み入れ、その組入銘柄でのシミュレーションを提示してくれます。
上記の場合、「そなえる」40代の例ですが、途中から毎月取り崩しをしているのですが、取り崩しながらも資産が増えているという結果となりました。
目標達成率は99%と実現性は高いですが、運用戦略がLEVEL6と比較的リスクが高めのプランとなっています。
リスクが高めの設定で国内債券が33%と組み入れ比率が高いのですが、外国債券でも為替ヘッジをしているものは国内債券としているからのようですが、どの銘柄が為替ヘッジしているのかわからないので情報を追加してほしいところですね。
地域別の方を見ると、北米が75%と大分比率が高いのですが、リスクが高めの設定だからかなと思って、リスクを低く設定してみたら北米の比率はさらに上がり85%となりました。
比較的北米の比率が高く北米中心の投資戦略となっていそうです。
組入れ上位10銘柄を見ると、「TOPIX連動型上場投資信託」と国内ETFも組み入れられていることがわかりますし、「Vanguard REIT Index Fund」といった国内で購入できない低コストのETFも組み込まれています。
しかも超低コストな10銘柄以上のETFに非常に手軽に分散投資できるのは魅力的ではないでしょうか。
まとめ
最近話題のラップ口座ですが、ネット証券大手のマネックス証券が手掛けるのがマネラップ(MSV LIFE)です。
マネラップの特徴は、
- 投資一任運用サービスなのでほったらかし投資ができる
- 投資対象は投資信託を通して国内外のETFへ投資
- 手数料は1%未満と低コスト
- 最低投資金額が1千円からと低額からサービスを利用できる
- 積立や取り崩しといった運用計画も可能
といった特徴があり、手数料が1%未満で最低投資金額が1千円からとハードルは低く、積立や取り崩しなどに対応しているので使いやすいサービスと言えます。
投資対象は投資信託を通して超低コストの優良な国内外のETFに分散投資でき、自動でリバランスしてくれるので手間もかからないほったらかし投資が実現できます。
実際どんな提案がされ、シミュレーションはどうなるかを試すのに口座開設は必要なく、無料で体験することができます。
1千円からと低コストで全世界へ分散投資するならマネラップ(MSV LIFE)!
無料体験することもできますし、気に入った設定が見つかったらそのまま運用することもできます。その際にはマネックス証券の口座開設が必要ですが、口座開設・維持費はもちろん無料です。
>> マネックス証券(公式サイト)
参考 その他のロボアドバイザーの比較については下記も参考にしてみてください。
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