PayPay証券(旧One Tap BUY)は、1,000円からと少額から日本や米国企業の株式投資ができるサービスです。
スマートフォンから簡単に投資ができることから多くの投資未経験者の方も利用しているサービスですが、どんな銘柄に投資ができ手数料は低コストなのかなど内容を確認してみました。
PayPay証券(旧One Tap BUY)とは?
PayPay証券(旧One Tap BUY)は、第一種金融商品取引業に登録されている株式会社One Tap BUY(ワンタップバイ)から商号変更した証券会社で、「ソフトバンク」「みずほ証券」「Zホールディングス」が主要株主と名を連ねています。
スマートフォンから簡単に投資が行える「日米株アプリ」「つみたてロボ貯蓄アプリ」などを提供していて、CFDやIPOの専用アプリ、PayPayボーナスで疑似運用が体験できるアプリも提供しています。
「投資経験なし」の利用者が約6割と多くの株式投資初心者の方が利用するサービスで、3タップで日本株も米国株も購入ができるので手軽に株式投資を始められます。
PayPay証券のメリットとは?
- 1,000円からと少額から投資が可能
- スマホで簡単に株式投資ができる
- 配当金も貰える
- 株式銘柄の選択に迷ったらETFという選択肢も
- 送金作業なしで24時間いつでも買付可能
- 投資者保護基金により1,000万円まで保全されるので安心
1,000円からと少額から投資が可能
PayPay証券では、日本株と米国株に投資が可能で、どちらも1,000円からと少額からの投資が可能です。
株式投資というとある程度の資金が必要で、例えばトヨタ自動車に投資しようとすると大体70万円くらいは必要となりますが、PayPay証券なら1,000円からと少額からの投資が可能です。
また、通常株式投資は、株数単位での投資となりますがPayPay証券では金額指定で投資ができるので初心者の方でも分かりやすいです。
一般の証券会社では投資家の注文は直接市場に流すので、取引所が決めた単位で注文をしなければなりませんが、PayPay証券では市場から仕入れた株式を購入する形となっているので、株式の単位に縛られずに注文することが可能となっています。
スマホで簡単に株式投資ができる
PayPay証券での株式の購入は非常にシンプルとなっていて3タップするだけで購入することが可能となっています。
一般の証券会社の注文だと、専門用語も多く初心者の方にはちょっとハードルが高く感じてしまう場合もあるかもしれませんが、ここまでシンプルなら迷うことなく株式の購入をすることができます。
配当金も貰える
一般的に株式を保有すれば配当金を受け取ることができ、日本株なら年に1回か2回、米国株なら多くが年に4回配当を行いますが、保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。
また、日本株では一定数以上の株式を保有する株主に対して配当金以外に株主優待として自社製品やサービス割引、お米などの飲食料品や商品券などを贈る制度があり、数多くの上場企業が優待制度を導入しています。
参考 株主優待におすすめの証券会社ってどこ?お得に獲得できるつなぎ売り(クロス取引)って?
PayPay証券で購入した銘柄でも単元株以上で、かつ優待の対象となる条件を満たしている場合は、企業から直接株主優待を受けることが可能です。
ただ、単元株未満の場合などは名義がPayPay証券として保管されているので、株主優待を受けることはできず、PayPay証券が受け取った株主優待物はキャンペーンや抽選などで還元したり、寄付などを行い社会に還元していく場合があるとのことです。
参考 PayPay証券の詳細については下記の公式サイトも確認してみてください。
>> スマホだけで1,000円から投資【PayPay証券】 (公式サイト)
株式銘柄の選択に迷ったらETFという選択肢も
PayPay証券では、日本株も米国株もすべての銘柄を取引できるわけではなく、有名企業に厳選されていて、日本株であれば約130銘柄、米国株であれば約120銘柄に投資ができます。
例えば日本株であれば下記のような誰もが知る有名な企業の株式を購入できます。
米国株も、日本でもよく知られている下記のような有名企業に投資ができます。
もちろんこのような有名企業の個別株式に投資することもできますが、投資する銘柄を選べなかったり、市場全体に投資をしたい場合にはETFへ投資が可能です。
参考 ETFとは?コストは安いが投資する上でのメリット、デメリットは?
参考 ETFと投資信託の違いって?投資するならどっちがいいか徹底比較!
PayPay証券では下記のETFに投資することができます。
【日本】
コード | 名称 | 特徴 |
1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均が上がれば利益 |
1570 | 日経平均レバレッジ・ インデックス連動型上場投信 | 日経平均が上がれば2倍の利益 |
1571 | 日経平均インバース・ インデックス連動型上場投信 | 日経平均が下がれば利益 |
1357 | 日経平均ダブルインバース・ インデックス連動型上場投信 | 日経平均が下がれば2倍の利益 |
「日経225連動型上場投資信託 」は、日経平均の動きに連動するのでこれ一本で日経平均に採用されている225銘柄に分散投資ができ、1社に投資するよりリスクを低減できます。
参考 日経225連動型上場投資信託(1321)の評価ってどう?利回りはどのくらい?
「日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」は、「日経225連動型上場投資信託 」と逆に日経平均が下がれば利益となるETFで、短期的に日経平均の値下がりが想定されるときに投資対象となるETFです。
参考 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)の評価ってどう?長期保有には向かない?
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」は、日経平均の2倍の値動きをするETFで、短期的に日経平均が上がりそうとか下がりそうと思ってるときには銘柄を選ばずに、すぐに日経平均全体に投資ができ2倍の値動きをするので、思惑通りの値動きとなれば利益が2倍となりますが、思惑が外れれば損失も大きくなるややハイリスク・ハイリターンなETFです。
また、日経平均の前日比変動率の2倍の値動きとなり、2日以上離れた日との比較では単純に2倍とはならず、相場が一方向に進めば2倍以上の値動きとなる場合もありますが、相場が膠着状態の時は価格が徐々に下がるといった特徴があります。
参考 日経平均レバレッジ上場投信(1570)って?どんな仕組みのETF?
参考 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)の評価ってどう?
【米国】
米国株のETFでは、約20銘柄に投資することができ、例えば米国株式市場の動向を表す代表的なインデックスの1つであるS&P500に関連するETFだと下記のようなETFに投資ができます。
ティッカー | 名称 | 特徴 |
SPY | SPDR S&P 500 ETF | S&P500が上がれば利益 |
SPXL | DIREXION S&P 500 3X | S&P500が上がれば3倍の利益 |
SPXS | DIREXION S&P 500 -3X | S&P500が下がれば3倍の利益 |
「SPDR S&P 500 ETF 」は、米国株式市場の動向を表す代表的な指標の一つであるS&P500の動きに連動するのでこれ一本でS&P500に採用されている500銘柄に分散投資ができ、1社に投資するよりリスクを低減できます。
参考 SPDR S&P500 ETF(spy、1557)ってどう?世界最大ETFの利回りは?
「DIREXION S&P 500 3X」「DIREXION S&P 500 -3X」は、S&P500の3倍の値動きをするETFで、短期的にS&P500が上がりそうとか下がりそうと思ってるときには銘柄を選ばずに、すぐにS&P500全体に投資ができ3倍の値動きをするので、思惑通りの値動きとなれば利益が3倍となります。
参考 Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF【SPXL】の評価って?利回りや配当金は?
参考 Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF【SPXS】の評価って?米国株式市場を空売りしたいときに!
他にも米国の国債やREIT(不動産投資信託)に投資できるETFや、ナスダック市場に投資できるもの、新興国に投資できるものなどがあります。
参考 投資できる銘柄については下記の公式サイトも確認してみてください。
>> スマホだけで1,000円から投資【PayPay証券】 (公式サイト)
送金作業なしで24時間いつでも買付可能
通常証券会社で株を購入する際には、証券会社の口座に銀行等から送金してから株を購入するという流れとなりますが、PayPay証券では銀行口座に残高があれば送金手続きをしなくてもすぐに株を買うことが可能な「おいたまま買付」を利用することができます。
対応している銀行は、三大メガバンクであるみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の他にゆうちょ銀行、南都銀行が対応していて、他にもソフトバンクカードやドコモ口座(日本株は未対応)に対応しています。
ただ、銀行系は利用可能額が1万円以上だったり、振替手数料がかかったりする場合があるので注意が必要です。
投資者保護基金により1,000万円まで保全されるので安心
PayPay証券では、投資家から預かっている有価証券や預かり金は法令に従い「分別保管」を行っているので、もしPayPay証券が倒産したとしても資産は投資家に返還されます。
また、日本投資者保護基金に加入しているので、万が一預けた資産が返却できないような事態に陥っても、銀行のペイオフのように最大1,000万円までは日本投資者保護基金が補償してくれるので安心です。
PayPay証券のデメリットとは?
- 投資できる銘柄は限定されている
- 特定口座は対応しているがNISAには対応していない
- コストは最安値というわけではない
- 入出金手数料が必要
- 指値・逆指値注文はできない
投資できる銘柄は限定されている
PayPay証券では、他の証券会社のように上場しているすべての銘柄が取引できるわけではなく、日本株であれば約130銘柄、米国株であれば約120銘柄と投資できる銘柄が限定されています。
株式投資初心者の方には、銘柄選定がし易いというメリットはありますが、すでに投資経験がある方には物足りないと感じるかもしれません。
それでも為替が絡む米国株を1,000円から金額指定でスマホで簡単に購入できるのは分かりやすいと行ったメリットはあります。
特定口座は対応しているがNISAには対応していない
PayPay証券の口座は特定口座(源泉徴収あり)のみとなっていて他の口座は選べなくなっているて、確定申告不要で税金の納付も証券会社が代わって行ってくれるので便利です。
ただ、少額投資非課税制度であるNISAには対応していないので、少額から投資ができるサービスですがちょっともったいない気がします。
例えばSBI証券などでは特定口座もNISAにも対応していたり、NISAを利用して米国ETFを投資した際には買付手数料が無料になるなどのサービスがありお得感があります。
参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?
コストは最安値というわけではない
PayPay証券で日本株や米国株を購入した時には下記のような手数料相当額が必要となります。
日本株 | 米国株 | |
基準時間内 | 0.5% | 0.5% |
基準時間外 | 1.0% | 0.7% |
為替 | ー | 35銭(片道) |
※:日本株の基準時間は午前9時から午前11時30分、午後0時30分から午後3時
※:米国株の基準時間は日本時間23:30~6:00(夏時間:22:30~5:00)
PayPay証券では取引手数料相当額が必要で、合理的かつ適正な方法で算出された基準価格に対して買いも売りも0.5%の手数料(基準時間内)がかかるので、1,000円分の株式を購入すれば片道で5円のコストがかかります。
基準時間外の場合は、基準時間内より手数料相当額が増え、米国株では円貨を米ドルに交換して買付を行うので、円と米ドルのに35銭のコストがかかるので、他のネット証券大手と比較しても若干コストはかかります。
参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?
例えば1,000円分の米国株式を購入する場合、基準時間内で取引した場合には、取引手数料相当額が5円と為替手数料が3.5円(1ドル100円の時)と片道で8.5円のコストが必要となります。
また、日本株なら約定代金が100万円までならSBI証券、楽天証券、岡三オンライン証券が無料で取引できるので、売買を頻繁に行うような方などコストが気になるならネット証券を利用することも検討してみてください。
参考 【国内株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?
入出金手数料が必要
多くのネット証券では、入出金手数料は無料となっている中で、PayPay証券では証券口座(専用のみずほ銀行口座)への振込手数料は投資家が負担することとなっているので、他行宛ての振込手数料が安いところや無料のところなどを利用しましょう。
おいたまま買付という送金手続き無しで金融機関から口座振替してくれるサービスなら、連携先の銀行口座で2万円以上なら無料となります。
- 連携先の銀行口座から株式等を購入する場合:2万円以上…無料 / 2万円未満…1回あたり110円(税込み)
- ソフトバンクカードで株式等を購入する場合:1回あたり152円(税込み)※
- ドコモ口座で株式等を購入する場合:1回あたり152円(税込み)※
※2019年12月末までキャンペーンにより送金手数料無料です。
また、出金時(みずほ銀行から)も下記の手数料(税込)が必要となります。
- 3万円未満: (同行宛て)110円、(他行宛て)275円
- 3万円以上: (同行宛て)220円、(他行宛て)385円
指値・逆指値注文はできない
PayPay証券で株式を購入する際には、提示された価格でのみでしか取引することができないので、自分で価格を指定して注文する指値注文はすることができません。
また、指定した価格より株価が高くなったら「買い」、安くなったら「売り」ができる逆指値注文もすることはできません。
逆指値注文は、株式保有中に指定した価格まで下がったら売りを自動で行ってくれるので、大きく値を下げる前に損切りを行うことができ、リスク管理のために利用する方もいるかと思いますが、PayPay証券ではこのような注文をすることはできないので、指値や逆指値を行いたい場合はネット証券などの方が様々な注文方法が可能です。
まとめ
PayPay証券(旧One Tap BUY)は、「ソフトバンク」「みずほ証券」「Zホールディングス」をが主要株主第とするスマートフォンから簡単に日本や米国に株式投資が行えるサービスを提供していて、下記のようなメリット・デメリットが挙げられます。
PayPay証券のメリット
- 1,000円からと少額から投資が可能
- スマホで簡単に株式投資ができる
- 配当金も貰える
- 株式銘柄の選択に迷ったらETFという選択肢も
- 送金作業なしで24時間いつでも買付可能
- 投資者保護基金により1,000万円まで保全されるので安心
PayPay証券のデメリット
- 投資できる銘柄は限定されている
- 特定口座は対応しているがNISAには対応していない
- コストは最安値というわけではない
- 入出金手数料が必要
- 指値・逆指値注文はできない
PayPay証券は、投資できる銘柄が限定されていたり、若干コストがかかったりするものの、日本株も米国株も1,000円から簡単に投資ができるので投資初心者の方にはメリットがあります。
日経平均やS&P500に連動するETFにも投資ができるので、投資対象銘柄を選べなくてもETF1本に投資するだけで日経平均であれば日本を代表する225銘柄、S&P500なら米国を代表する500銘柄に分散投資ができます。
また、米国株・ETFだけですが「つみたてロボ貯蓄」の積み株を利用すれば、積立投資をすることも可能です。
日本株や米国株に1,000円からと少額投資が可能PayPay証券
株式やETFにスマホで簡単操作で投資することができ、積み株を利用すれば、積立投資も可能です。
もちろん口座開設・維持費用は無料です。