GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資するネット銀行です。
あおぞら銀行の銀行経営ノウハウとGMOインターネットグループのIT技術を融合することで、あらなた銀行の形態として「次世代型インターネット銀行事業」を目指すとのことですが、どのようなサービス内容なのか確認してみました。
GMOあおぞらネット銀行とは?
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資するネット銀行です。
あおぞら銀行は、1957年に長期信用銀行法に基づき日本不動産銀行として設立し、その後あおぞら銀行に行名変更し、60年にわたり銀行業を営んでいる東証一部上場の銀行です。
GMOインターネットグループは、ドメイン名登録事業やレンタルサーバといったインターネットインフラ事業を中心とし、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、モバイルエンターテイメント事業を営んでいます。
グループ会社にはFX取引高世界一※のGMOクリック証券も含まれます。
※ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2018年12月
参考 GMOクリック証券(FXネオ)の評価・評判って?手数料やスワップポイントってどう?
GMOあおぞらネット銀行の特徴
GMOクリック証券との連携で普通預金金利はメガバンクの110倍の0.11%
GMOあおぞらネット銀行の普通預金金利は、メガバンク同様に0.001%なのですが、GMOクリック証券との口座連携サービス「証券コネクト口座」を利用することで110倍の0.11%の優遇金利が適用されます。
定期預金もありますが、0.02~0.03%(2019年6月時点)と証券コネクト口座を利用した方が金利がいいので、定期預金を利用するよりは証券コネクト口座を利用した方が金利も良く引出しもいつでもできるので、定期預金を利用するメリットはありません。
銀行と証券の口座連携サービスでは、楽天銀行と楽天証券のマネーブリッジの0.10%より金利が良く国内でも最高水準の金利となっています。
参考 楽天証券と楽天銀行の連携で金利をメガバンクの100倍に!ポイントも貯まる!
証券コネクト口座を利用すれば、GMOクリック証券での株式や投資信託・外国債券の取引で自動で証券コネクト口座の残高が反映され、取引に利用することができます。
株式や投資信託の売却時の売却代金は、自動で証券コネクト口座に振り替えられるので、GMOあおぞらネット銀行の円普通預金口座へ振り替えれば出金することもできます。
参考 どちらかでもGMOあおぞらネット銀行とGMOクリック証券の両方同時に口座開設ができます。もちろんどちらも口座開設・維持費用は無料です。
>> GMOあおぞらネット銀行(公式サイト)
だれでもATM出金が月2回手数料無料、ステージによって最大15回まで無料
銀行にお金を預けるならどこでお金を引き出せるかの利便性は確認したいところですが、GMOあおぞらネット銀行では、「セブン銀行」「イオン銀行」のATMで365日24時間「預け入れ」「引き出し」「残高照会」が利用できます。
「セブン銀行」「イオン銀行」のATMはセブンイレブンやミニストップなどのコンビニやイートーヨーカドー、イオンといったスーパーに設置されています。
ATMへの預け入れや引き出しは無料で利用できますが、引き出しの場合手数料が必要となりますが、だれでも月2回までは手数料無料で利用でき、ステージによって最大15回まで手数料無料で利用することができるようになります。(それ以降は1回あたり108円(税込))
ステージは4ステージあり、ステージが上がれば手数料無料の回数が増えていきます。
各ステージは、毎年1月、4月、7月、10月に変更され、一度適用されたカスタマーステージは3ヶ月間継続して適用され、ステージ適用条件は下記となっています。
上記のカスタマーステージの適用条件が2019年9月21日以降下記のように改訂される予定で、以前よりも条件が厳しくなってしまうようです。
参考 GMOあおぞらネット銀行「カスタマーステージのステージ適用条件改定のお知らせ」
ATMでの1日あたりの引出し限度額は50万円ですが、0円から200万円まで1,000円単位で設定することも可能です。
他行あての振込もだれでも1回手数料無料で、ステージによって最大15回まで無料
銀行でよく利用する他行あての振込手数料もだれでも1回は手数料無料で、ステージによって最大15回まで無料で利用することができ、無駄な手数料を支払わなくて済みます。(それ以降は1回あたり154円(税込))
※各ステージの条件は上記のATMの場合と同一です
もちろんGMOあおぞらネット銀行間での振込の場合は、回数にかかわらず振込手数料は無料です。
定額自動振込み設定で自動振込み
GMOあおぞらネット銀行では、一度振込先や金額を登録したら指定した振込日に自動で振込が行われる定額自動振込みが利用できます。
家賃や駐車場の支払い、子供への仕送りなど定期的に振込をするような時に利用できるサービスで、振込を忘れてしまったり、振込手続きを毎月行う手間が省けます。
登録件数は100件まで、振込限度額は1,200万円まで指定することができ、振込手数料は上記の手数料となりますが、定額自動振込のサービスを利用するのは無料です。
外貨預金の金利が高く為替手数料が安い
銀行の外貨預金は、通常手数料が高く、金利もそれほど高くはなくFXでレバレッジ1倍で外貨に投資した方が利益率は高くなります。
参考 外貨預金とFXの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ 外貨預金とFXはどっちがお得か徹底比較!外貨MMFはどう?
それでも、FXはなんとなく怖いといったイメージも強く、外貨へ投資するなら銀行の外貨預金の方が安心だと思うのであれば、金利だけでなく為替手数料を必ず確認し、メガバンクでは為替手数料が高いので、まだ為替手数料が割安なネット銀行で取引するほうがましです。
ネット銀行の中でも、GMOあおぞらネット銀行の外貨預金は、FXよりは劣りますが、金利や為替手数料はネット銀行の中でも好条件となっています。
参考 外貨預金で金利がいいおすすめの銀行って?金利だけでなく手数料も比較!
参考 GMOあおぞらネット銀行の外貨預金の詳細については下記公式サイトで確認してみてください。
>> GMOあおぞらネット銀行(公式サイト)
つかいわけ口座で目的毎に口座を分けて管理することができる
つかいわけ口座は、「このお金は生活費に、おこづかいに、教育資金、投資資金に」といった目的別に1つの口座内で分けて管理することができるサービスで、最大10口座まで作成することができます。
つかいわけ口座間の資金振替は、定額自動振込を利用すれば設定した日に自動的に振り替えることができるので利便性は高いです。
お得なVisaデビット付きキャッシュカード
GMOあおぞらネット銀行で口座開設すると、Visaデビット付きキャッシュカードが送付されてくるので、キャッシュカードとデビットカードを1枚にまとめられます。
キャッシュカードにデビットカードとしての機能がついているので、利用代金は預金口座から即座に引き落としされ、手持ちの現金がないときでもATMへ行く手間や手数料などを気にせず24時間いつでも現金感覚で利用することができます。
しかも、ステージによって0.6%~1.5%がキャッシュバックされるので、現金で支払うよりお得です。
取引するたびにポイントが貯まる
GMOあおぞらネット銀行では、対象となる取引やキャンペーンなどでポイントが貯まるポイントサービスがあり、「GMOポイント」か「Pontaポイント」のどちらかを貯めることができます。
「GMOポイント」は、GMOインターネットグループのサービスで利用できたり、「Pontaポイント」は、ローソンやケンタッキーなどで利用できます。
ポイントが貯まる取引は下記となっていますが、振込手数料無料サービスを適用した場合にはポイントは付与されません。
ポイントを貯めるには連携設定が必要なのでお忘れなく。
GMOあおぞらネット銀行のデメリットは?
利用可能ATMはあまり多くはない
利用可能ATMは、セブン銀行とイオン銀行が利用できますが、コンビニならローソンやファミリーマートなどにあるATMは利用できません。
楽天銀行などだと、ローソンやファミリーマートのATMも利用でき、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、ゆうちょ銀行のATMも利用できるので、GMOあおぞらネット銀行で利用できるATMはあまり多くはないと言えます。
ポイントはあまり貯まらない
GMOあおぞらネット銀行では、取引をするたびにポイントが貯まるのですが、振込手数料無料サービスを適用した場合にはポイントは付与されなかったり、ステージによってポイントが2倍になるなどの優遇もありません。
今後よりポイントが貰える取引を拡充するなどしないと、あまりメリット感はないように思えます。
ネット証券などの即時入金サービスの対象とはなっていない
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループであるGMOクリック証券や、FXプライムbyGMOなどは、GMOあおぞらネット銀行から手数料無料の即時入金サービスを利用して入金などできますが、他のネット証券やFX会社などの即時入金サービスの対象としてGMOあおぞらネット銀行は利用できません。
参考 FXプライムbyGMOは初心者の評判が高い?選ばれてる理由は?
今後ネット証券など多くの金融機関で即時入金サービスの対応がされることを期待したいところです。
まとめ
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資するネット銀行で、メリット・デメリットしては下記のような点が挙げられます。
メリット
- GMOクリック証券との連携で普通預金金利はメガバンクの110倍の0.11%
- だれでもATM出金が月2回手数料無料、ステージによって最大15回まで無料
- 他行あての振込もだれでも1回手数料無料で、ステージによって最大15回まで無料
- 外貨預金の金利が高く為替手数料が安い
- つかいわけ口座で目的毎に口座を分けて管理することができる
- お得なVisaデビット付きキャッシュカード
- 取引するたびにポイントが貯まる
デメリット
- 利用可能ATMはあまり多くはない
- ポイントはあまり貯まらない
- ネット証券などの即時入金サービスの対象とはなっていない
少しでも金利が良いところに預けたいならGMOクリック証券との口座連携サービス「証券コネクト口座」を利用することで110倍の0.11%の優遇金利が適用されるので検討してみてください。
GMOクリック証券の口座開設も必要ですが、特にGMOクリック証券で取引しなければいけないということもないです。
GMOあおぞらネット銀行とGMOクリック証券の両方の口座は同時に開設できます!
GMOあおぞらネット銀行からもGMOクリック証券からも両方の口座を同時に開設できます。GMOあおぞらネット銀行は「GMOクリック証券口座申込」、GMOクリック証券は「GMOあおぞらネット銀行口座も申し込む」にチェックを入れれば同時に口座開設ができます。
もちろんGMOあおぞらネット銀行もGMOクリック証券も口座開設・維持費用は無料です。
>> GMOあおぞらネット銀行(公式サイト)
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