DMM.com証券のDMM FXはCMも流れているので知名度も高いですが、同じDMM.com証券では外為ジャパンというFX専門のサービスも展開しています。
それぞれのサービスの違いやスプレッドやスワップポイントなどについてFXをするならどちらがお得なのか確認してみました。
外為ジャパンとDMM FXの概要
インターネット上で様々なサービスを展開しているDMM.comのグループ会社がDMM.com証券で、「DMM FX」と「外為ジャパン」という2つのFXサービスを展開していて、FX口座数国内第1位(※)となっています。
※2020年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月口座数調査報告書)
「DMM FX」は2009年7月にSVC證券からDMM.com証券へ商号変更され開始されたサービスで、「外為ジャパン」は株式会社外為ジャパン、株式会社MJとして提供しいたサービスを2012年9月にDMM.com証券に譲渡されたサービスです。
DMM.com証券はこれ以外には「DMM CFD」というサービスも提供しています。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
外為ジャパンとDMM FXのFX取引の違い
DMM.com証券が展開する2つのFXサービスである「外為ジャパン」と「DMM FX」のFX取引の違いを確認してみたいと思います。
- 取引単位
- 取引通貨ペア
- スプレッド
- スワップポイント
- ロスカットルール
- 入出金
- 取引ツール
- ポイントサービス
取引単位
「外為ジャパン」では1,000通貨取引が可能となっていますが、「DMM FX」では10,000通貨からの取引となっていますので、「外為ジャパン」の方が少額からの取引が可能となっています。
例えば米ドル円(米ドル円が100円と仮定)に投資したい場合、「外為ジャパン」は4千円から投資できるのに対し、「DMM FX」では4万円からとなるので、少額から投資したい場合は外為ジャパンの方が有利となります。
参考 外為ジャパンの詳細は下記の公式サイトで確認してみてください。
>> 外為ジャパン(公式サイト)
取引通貨ペア
取引通貨ペアは「外為ジャパン」は15通貨ペア、「DMM FX」は20通貨ペアとなっているので「DMM FX」の方が取引通貨ペアは多いです。
各サービスで取引できる通貨ペアは下記となります。
外為ジャパン | DMM FX | |
---|---|---|
米ドル/円 | 〇 | 〇 |
ユーロ/円 | 〇 | 〇 |
ポンド/円 | 〇 | 〇 |
豪ドル/円 | 〇 | 〇 |
NZドル/円 | 〇 | 〇 |
カナダドル/円 | 〇 | 〇 |
スイスフラン/円 | 〇 | 〇 |
南アフリカランド/円 | 〇 | 〇 |
メキシコペソ/円 | ー | 〇 |
ユーロ/米ドル | 〇 | 〇 |
ポンド/米ドル | 〇 | 〇 |
豪ドル/米ドル | 〇 | 〇 |
NZドル/米ドル | 〇 | 〇 |
ユーロ/ポンド | 〇 | 〇 |
米ドル/スイスフラン | 〇 | 〇 |
米ドル/カナダドル | 〇 | 〇 |
ユーロ/豪ドル | ー | 〇 |
ユーロ/NZドル | ー | 〇 |
ユーロ/スイスフラン | ー | 〇 |
ポンド/豪ドル | ー | 〇 |
ポンド/スイスフラン | ー | 〇 |
高金利通貨であるトルコリラ円やメキシコペソ円などは両サービスともに取り扱いはありません。
スプレッド
主要通貨ペアのスプレッドは下記の様になっています。
外為ジャパン | DMM FX | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 0.5銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭 |
NZドル/円 | 1.2銭 | 1.2銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 | 1.7銭 |
南アフリカランド/円 | 1.0銭 | 1.0銭 |
※2021年1月時点
両サービスともに口座管理手数料、取引手数料ともに無料となっているので、実質スプレッドのみがFX取引でかかる手数料となりますが、両サービスともに同じスプレッドとなっていて差はありません。
スワップポイント
主要通貨ペアのスワップポイント(買いの場合)は下記の様になっています。
外為ジャパン | DMM FX | |
米ドル/円 | 6円 | 6円 |
ユーロ/円 | ー11円 | ー11円 |
ポンド/円 | 4円 | 4円 |
豪ドル/円 | 1円 | 1円 |
NZドル/円 | 1円 | 1円 |
カナダドル/円 | 1円 | 1円 |
南アフリカランド/円 | 9円 | 9円 |
※2020年12月4日前後適用分
上記の様に両サービスともにスワップポイントに差はなく、どの通貨ペアも業界でもそれほど高くはなく平均的なレベルとなっています。
DMM FX、外為ジャパンともにポジションが未決済の時に「スワップポイントを証拠金にできる」「スワップポイントに税金がかからない」ため、スワップポイントを再投資するのに向いているFXサービスです。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
また、両サービスともにスワップポイントを任意のタイミングで引き出し(出金)が可能なので、スワップポイントを生活費の一部に充てることも可能となっています。
参考 スワップポイントが引き出し(出金)できるFX会社を比較!税金ってどうなる?
また、他のFX会社では買いのスワップポイントと売りのスワップポイントでは差がありその差額をFX会社の利益となりますが、「外為ジャパン」「DMM FX」では買いと売りのスワップポイントの差がないため、一時的に両建てにしてもスワップポイントでの損失は出ないですし、売りのポジションを保有する方にも他のFX会社と比較するとお得となります。
ロスカットルール
「外為ジャパン」では証拠金維持率が60%以下となった場合、「DMM FX」では証拠金維持率が50%以下となった場合にロスカットされることとなります。
参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?
「DMM FX」の方が若干ロスカットルールは緩和されてますが、ロスカットは一定以上の損失が拡大されない様にするための仕組みなので、そもそもロスカットされないように資金管理をしっかり行っておくことの方が重要です。
入出金
両サービスともにクイック入金サービスの場合は手数料は無料となっていて、出金も手数料は無料です。
しかもクイック入金サービスは約380の金融機関に対応していて、普通預金金利が最高値レベル(普通預金金利0.10%)である楽天銀行も利用できます。
参考 楽天証券と楽天銀行の連携で金利をメガバンクの100倍に!ポイントも貯まる!
取引ツール
両サービスともに取引ツールは、もちろんPCやスマホ、ガラケー対応などだいたい同じような機能を提供していますが、「DMM FX」では取引通信簿という自分のDMMFX口座での取引の分析結果を表示する機能があります。
(引用元:DMM FX「取引通信簿」)
過去の取引履歴から自分の取引の弱点が見つかるかもしれませんので、このようなツールは有効に利用したいところです。
ただ、このツールには難点があって、MicrosoftのSilverlightが必要なのですが、Windowsの場合、Microsoft Edge、Google Chrome v42以降、Firefox v52以降でSilverlightが対応されていないので、IE11かFirefox v52以前しか利用できず、比較的新しい環境では利用することができませんので注意してください。
ポイントサービス
「DMM FX」のみで提供されているサービスとして、FXやCFDの取引でポイントが付与され1pt=1円で1,000pt貯めると現金に交換することができます。
(引用元:DMM FX「取引応援ポイントサービス」)
FX取引の場合のみ3つのポイントランク(ブロンズ、シルバー、ゴールド)が設定されていて、取引数量ではなく取引回数が3か月間連続で10回以上となればシルバーに、直近3ヵ月の新取引回数が月間200回以上ならばゴールドランクに昇格します。
米ドル円はブロンズ、シルバーともに1pt、ゴールドは2ptですが、ポンド円やNZドル円ではブロンズが1pt、シルバー2pt、ゴールドは3ptもらうことができます。(ポイントの有効期限は1年間です)
取引回数が多い方なら、比較的ランクも上がりやすくゴールドランクでも日に3~4回取引すれば達成するので、ちょっとしたお小遣い稼ぎをすることができます。
ただ、「DMM FX」の約款によると禁止事項として「短時間での注文を繰り返し行う行為」(第7条ー1(9))が記載されていて、短時間というのが明記されていないのでどのくらいの時間を指すのかまではわかりませんが、ネット上でもスキャルピングを行ったところ口座凍結されたという報告が多数されているので注意が必要かもしれません。
スキャルピングをするならスキャルピングOKとしているFX会社を選んだ方が安心してトレードできます。
参考 FXでスキャルピングOKのおすすめ口座ってどこ?スプレッドが狭いだけでいい?
まとめ
「外為ジャパン」と「DMM FX」は、DMM.comグループのDMM.com証券が行っているFXサービスで、FX口座数国内第1位(※)となっています。
※2020年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月口座数調査報告書)
両サービスともにFXの取引ができますが、違いとしては下記の様になります。
外為ジャパン | DMM FX | |
取引単位 | 1,000通貨から | 10,000通貨から |
取引通貨 | 15通貨ペア | 20通貨ペア |
スプレッド | 両サービスともに差はない ※口座管理手数料、取引手数料ともに無料 | |
スワップポイント | 両サービスともに差はない | |
ロスカットルール | 証拠金維持率が60%以下 | 証拠金維持率が50%以下 |
入出金 | クイック入金サービス(約380の金融機関)の手数料は無料 出金も手数料無料 | |
取引ツール | 取引通信簿が利用できる | |
ポイントサービス | FXやCFDの取引でポイントがもらえる |
少額からFX取引するなら外為ジャパン
スプレッドやスワップポイントに差はありませんが、1,000通貨から取引ができるのでまずは少額から取引したい方は「外為ジャパン」がおすすめです。
>> 外為ジャパン(公式サイト)
10,000通貨以上の取引をするだけでポイントをもらうならDMM FX
10,000通貨以上の取引をされる方は、取引の分析結果が表示できる「取引通信簿」が利用できたり、ポイントがもらえる「DMM FX」がおすすめです。
参考 DMM FXでは日経平均やNYダウといった株価指数にも投資できるDMM CFDを利用することができるので株価指数の取引に興味がある方は下記も参考にしてみてください。