GMOクリック証券はCMなども流れているので知名度も高いと思いますが、FXプライムbyGMOは露出が少ないので知名度という点では劣りますが、ともにGMOグループでFX取引ができる会社です。
それぞれのサービスの違いやスプレッドやスワップポイントなどについて確認し、FXをするならどちらがお得なのか確認してみました。
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券の概要
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券は、東証スタンダード上場のGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の子会社で、東証プライム上場のGMOインターネットのグループ会社です。
FXプライムbyGMO
FXプライムbyGMOは、2003年に伊藤忠商事の子会社として設立され、2012年に親会社が伊藤忠商事からGMOクリックホールディングス及びGMOインターネットに変更され、2015年にGMOクリックホールディングス(現在のGMOフィナンシャルホールディングス株式会社)の完全子会社となったFX専業会社です。
FXプライムbyGMOはサービスとしては下記のサービスを提供しています。
- 選べる外貨(通常のFX取引)
- 選べるCFD(金や銀などの商品に投資ができる)
- 選べる外為オプション(バイナリーオプション)
- ちょいトレFX(システムトレード)
参考 FXプライムbyGMOは初心者の評判が高い?選ばれてる理由は?
GMOクリック証券
GMOクリック証券はFX以外にも下記の様に幅広い金融商品を取り扱っていて、FXは店頭FXである「FXネオ」と取引所FXである「くりっく365」を取り扱っています。
- 株式
- 投資信託
- 外国債券
- 先物・オプション
- 外為オプション(バイナリーオプション)
- 株価指数バイナリーオプション
- CFD
- FX(FXネオ、くりっく365)
特に「FXネオ」は安い手数料と使いやすい取引ツールを武器に、年間FX取引高世界1位のサービスとなっています。
参考 GMOクリック証券(FXネオ)の評価・評判って?手数料やスワップポイントってどう?
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券の違いとは?
下記ではFXプライムbyGMOの「選べる外貨」、GMOクリック証券の「FXネオ」でどのような違いがあるのか確認してみたいと思います。
取引単位
取引単位は、GMOクリック証券、FXプライムbyGMOともには1千通貨から取引することができます。(GMOクリック証券は南アフリカランド円とメキシコペソ円は1万通貨から)
例えば米ドル円(米ドル円が100円と仮定)に投資したい場合、ともに4千円と少額から投資することができます。
取引通貨ペア
取引通貨ペアはGMOクリック証券が20通貨ペアに対して、FXプライムbyGMOも20通貨ペアと取引通貨ペア数は同じです。
ただ、下記の様にどちらかでしか扱ってない通貨ペアがあります。
FXプライムbyGMO | GMOクリック証券 | |
---|---|---|
米ドル/円 | 〇 | 〇 |
ユーロ/円 | 〇 | 〇 |
ポンド/円 | 〇 | 〇 |
豪ドル/円 | 〇 | 〇 |
NZドル/円 | 〇 | 〇 |
カナダドル/円 | 〇 | 〇 |
スイスフラン/円 | 〇 | 〇 |
トルコリラ/円 | 〇 | 〇 |
南アフリカランド/円 | 〇 | 〇 |
シンガポールドル/円 | 〇 | ー |
香港ドル/円 | 〇 | ー |
メキシコペソ/円 | 〇 | 〇 |
ポーランドズロチ/円 | 〇 | ー |
ユーロ/米ドル | 〇 | 〇 |
ポンド/米ドル | 〇 | 〇 |
豪ドル/米ドル | 〇 | 〇 |
NZドル/米ドル | 〇 | 〇 |
ユーロ/ポンド | 〇 | 〇 |
ユーロ/豪ドル | 〇 | 〇 |
ポンド/豪ドル | 〇 | 〇 |
ユーロ/スイスフラン | ー | 〇 |
ポンド/スイスフラン | ー | 〇 |
米ドル/スイスフラン | ー | 〇 |
GMOクリック証券では2019年7月から高金利通貨である「メキシコペソ円」の取扱いが開始されています。
参考 メキシコペソ円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
スプレッド
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券の主要通貨ペアのスプレッド比較は下記の様になっています。
FXプライムbyGMO | GMOクリック証券 | |
米ドル/円 | 0.1銭 ※1 | ー |
ユーロ/円 | ー | 0.5銭 |
ポンド/円 | ー | ー |
豪ドル/円 | 0.9銭 | 0.6銭 |
NZドル/円 | 1.6銭 | 1.2銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 | ー |
南アフリカランド/円 | 0.9銭 | 0.9銭 |
トルコリラ/円 | ー | ー |
メキシコペソ/円 | 0.5銭 | 0.2銭 |
※2022年11月時点
※両社のスプレッドは原則固定(例外あり)
※FXプライムbyGMOは9:00~翌4:00までで、1万通貨未満は+3銭
※1:1取引当たり10万通貨以下の場合でそれ以外は0.8銭。
上記の様に全体的にGMOクリック証券の方がスプレッドが狭く有利な条件となっていて、GMOクリック証券は取引手数料はかかりませんが、FXプライムbyGMOは1万通貨未満の取引の場合は、1通貨当たり3銭(片道)必要となります。
ただ、スキャルピングのような短期で取引する場合には、狙った為替レートで売買が成立する約定力が重要で、約定力が低いFX会社だと約定拒否されたり、FXには注文したレートと約定したレートとのずれが生じる「スリッページ」と呼ばれる隠れコストが発生する場合があります。
FXプライムbyGMOは、ややスプレッドが広いものの高い約定力に定評があり、プロトレーダーも利用しています。
スプレッドは多少広くても気にしませんよ。急に広がると困るけど、一定であれば勝てる自信がありますから。兎にも角にも、「すべらないこと※」。これが一番大事ですね。
(近藤氏)
※インタビューの会話をそのまま書き起こしたもので、一定の取引環境や動作を保証したものではありません。
レートの動きが業界内でトップクラスに早いし、約定するのも早いですからね。思ったレートで取引できれば、それだけ利益をあげやすくなりますから。
(イケポン氏)
出展:FXプライムbyGMO「FXのプロ・経験者がプライムで取引する理由」
スワップポイント
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券の主要通貨ペアのスワップポイント(買いの場合)は下記の様になっています。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
FXプライムbyGMO | GMOクリック証券 | |
米ドル円 | 147円 | 129円 |
ユーロ円 | 57円 | 47円 |
ポンド円 | 135円 | 104円 |
豪ドル円 | 58円 | 57円 |
NZドル円 | 74円 | 68円 |
カナダドル円 | 99円 | 99円 |
南アフリカランド円 | 10円 | 11円 |
トルコリラ円 | 20円 | 20円 |
メキシコペソ円 | 16円 | 17円 |
※2022年11月4日前後適用分
FXプライムbyGMOの方が先進国通貨ペアに関しては高いスワップポイントとなっている通貨ぺアが多いですが、「南アフリカランド円」「メキシコペソ円」といった高金利通貨に関してはGMOクリック証券の方がスワップポイントが高くなっています。
スワップポイントはそのまま貯めればロスカットとなる為替レートを下げることもできますが、それ以外にスワップポイントを再投資して複利効果を狙った運用する方法や、スワップポイントを引き出し(出金)して生活費の一部に充てるようなことも可能です。
スワップポイントを再投資するならFXプライムbyGMO、スワップポイントを引き出し(出金)するならGMOクリック証券が対応しています。
それぞれの詳細については下記も参考にしてみてください。
参考 FXのスワップポイントを複利運用するには?FX会社を選ぶポイントは?
参考 スワップポイントが引き出し(出金)できるFX会社を比較!税金ってどうなる?
ロスカットルール
ロスカットルールは、FXプライムbyGMOは証拠金維持率が80%を下回った場合、GMOクリック証券は50%を下回った場合に発動します。
参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?
GMOクリック証券はロスカットされると自動ロスカット手数料が発生します。(1万通貨単位あたり税込500円。但し、南アフリカランド円・メキシコペソ円は10万通貨単位あたり税込500円)
ロスカットされただけでも心理的ダメージも大きいですが、さらに手数料も引かれてしまうのでロスカットされないよう資金管理を行うことは重要です。
入出金
両方の会社ともに即時入金サービスに対応していて、手数料は無料となっていて、出金も手数料は無料です。
即時入金サービスに対応している金融機関は下記となっています。
FXプライムbyGMO | GMOクリック証券 | |
GMOあおぞらネット銀行 | 〇 | 〇 |
東京三菱UFJ銀行 | 〇 | 〇 |
三井住友銀行 | 〇 | 〇 |
みずほ銀行 | 〇 | 〇 |
りそな・埼玉りそな銀行 | 〇 | 〇 |
ゆうちょ銀行 | 〇 | 〇 |
PayPay銀行 | 〇 | 〇 |
楽天銀行 | 〇 | 〇 |
住信SBIネット銀行 | 〇 | 〇 |
イオン銀行 | ー | 〇 |
セブン銀行 | 〇 | 〇 |
GMOクリック証券では、GMOあおぞらネット銀行との口座連携サービス「証券コネクト」を利用すれば普通預金金利が0.11%とメガバンクの110倍の優遇金利が適用されます。
参考 GMOあおぞらネット銀行の評価・評判ってどう?メリット・デメリットは?
その他
FXプライムbyGMOはGMOクリック証券では提供していない下記のようなサービスがあります。
- 為替のプロが提供する豊富なマーケット情報
- チャットで講師と会話できる無料オンラインセミナー
- 為替の未来予測ができる「ぱっと見テクニカル」が利用できる
参考 FXプライムbyGMOは初心者の評判が高い?選ばれてる理由は?
特に初心者の方にはFXの基本知識からチャート分析までFXで勝てるようになるための情報が提供されているので、口座開設しておいて損はない会社です。
まとめ
FXプライムbyGMOとGMOクリック証券は、JASDAQ上場のGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の子会社で、東証一部上場のGMOインターネットのグループ会社ということで信頼性は高い会社です。
両会社ともにFXの取引ができますが、違いとしては下記の様になります。(FXプライムbyGMOの「選べる外貨」、GMOクリック証券の「FXネオ」の比較)
FXプライムbyGMO | GMOクリック証券 | |
取引単位 | 1,000通貨から ※1 | |
取引通貨 | 20通貨ペア | |
スプレッド | GMOクリック証券の方が狭く有利だが、 スリッページや約定拒否の可能性が低く、 システムの安定性という面ではFXプライムbyGMOの方が有利 | |
スワップポイント | 先進国通貨ペアはFXプライムbyGMOが高い 高金利通貨ペアはGMOクリック証券が高い | |
ロスカットルール | 証拠金維持率が80% | 証拠金維持率が50% (ロスカットが発生した場合 手数料が必要となる) |
その他 | マーケット情報や オンラインセミナーが充実。 為替の未来予測ができる ツールが利用できる。 | ー |
※1:GMOクリック証券は南アフリカランド円とメキシコペソ円は1万通貨から
GMOクリック証券は、スプレッドや高金利通貨ペアのスワップポイントでは有利で、狭いスプレッドを利用した頻繁に取引する方や、高金利通貨ペアのスワップポイント狙いの方に向いています。
>>GMOクリック証券【FXネオ】(公式サイト)[詳細解説]
FXプライムbyGMOはややスプレッドが広いものの高い約定力に定評があり、プロトレーダーも利用していて、約定拒否やスリッページなどが気になる方・システムの安定性を望まれる方やスキャルピングなどの短期売買したい方に向いています。
参考 FXでスキャルピングOKのおすすめ口座ってどこ?スプレッドが狭いだけでいい?
また、初心者の方にはFXの基本知識からチャート分析までFXで勝てるようになるための情報が提供されていたり、為替の未来予測ができる「ぱっと見テクニカル」が利用できるので、この機会に口座開設を検討してみてください。
>> FXプライムbyGMO(公式サイト)[詳細解説]
コメント
コメントありがとうございます。
GMOクリック証券ですでに口座開設されていれば、ログイン後にFXなど他のサービスの口座開設ができるので改めて申し込みする必要はありません。
現在GMOクリック証券で取引していますが、そちらで取引する場合は改めて申し込みが必要となりますか?