外貨への投資ができる外貨預金は、高金利が魅力で、銀行などで取り扱っている身近な金融商品です。
また、外貨への投資ではFXも有名ですが、リスクが高いといったイメージがあるかもしれませんが、実は外貨預金より手数料や金利が有利です。
そんな外貨預金とFXの違いを比較し、どっちがお得なのか確認してみました。
外貨預金とFXのそれぞれの特徴
外貨預金の特徴
外貨預金とは、主に銀行で取り扱っていて、米ドルやユーロなどの外国の通貨で預金することで、日本円を外国の通貨に交換し、利息も外貨で受け取ります。
日本は超低金利なので、外国は相対的に日本より金利が高いので、外貨で預金することによって高金利を享受できる金融商品となっています。
預金というと元本保証のように思われますが、外貨建ての元本が保証されているということで、日本円にしたときの元本は保証されていません。
例えば、米ドル円が100円の時に10万円分投資すると、1,000米ドルを保有することになり金利が1%だとすると、利息がついて1,010米ドル保有していることとなります。
将来米ドル円が101円になったとしたら1,010米ドル×101円=102,010円となり、利息以外にも為替変動によっても利益を得ることができます。
ただ、99円と円高となっていた場合には利息含めても99,990円と最初投資した10万円から元本割れとなってしまうリスクがあります。
FX(外国為替証拠金取引)の特徴
FX(外国為替証拠金取引)は、FX会社に預けた資金(証拠金)を元に外貨の取引、例えば日本円と米ドルなど、異なった2つの通貨を交換・売買する取引のことを言います。
FXの大きな特徴の一つにレバレッジというのがあり、預けた資金を担保に国内FX会社では最大25倍までの取引が可能になります。
例えば、米ドル円が100円の時に10万円分投資すると、レバレッジ1倍の時には外貨預金と同様に1,000米ドルの取引となりますが、レバレッジ25倍の時には25,000米ドルの取引を行うことができます。
米ドル円が101円になると、レバレッジ1倍なら1,000円の利益となりますがレバレッジ25倍なら25,000円の利益となり、同じ投資金額でもレバレッジを高くすると大きなリターンを狙うことが可能です。
ただ、その分マイナスも大きくなり、米ドル円が99円になってしまうと、レバレッジ1倍なら1,000円の損失で済みますが、レバレッジ25倍だと25,000円の損失となってしまいます。
FXがハイリスク・ハイリターンと呼ばれているのは、レバレッジを高くかけた場合で、レバレッジ1倍なら外貨預金とほぼ同等のリスクで取引することができますし、レバレッジをどのくらいかけるかは自分でコントロールすることができます。
外貨預金とFXの違いを比較
取引コストの比較
外貨預金の場合、日本円で外貨を購入する際には為替手数料が必要となり、FXの場合は取引手数料は多くは無料となっていますが、実質的な取引コストとしてスプレッドが必要となります。
米ドルを取引した場合、外貨預金と外貨MMFは為替手数料が、FXはスプレッドが取引コストとなり、そのコストを比較したのが下記となります。
外貨預金 | FX | ||
為替手数料(片道) | 25銭 | 0.09銭 |
※外貨預金は東京三菱UFJ銀行、FXはSBI FXトレードを参考
※SBI FXトレードのスプレッドは1,000通貨まで
FXの取引コストは圧倒的に小さく、外貨預金と比較すると約300分の1程度のコストで取引することができます。
金利(スワップポイント)の比較
外貨預金は預金として利息を得ることができますが、FXでは利息に相当するスワップポイントを日々得ることができます。
外貨預金は金利、FXはスワップポイントについて米ドルの取引をした場合の比較は下記のようになります。
外貨預金 | FX | ||
金利 | 0.01%(普通預金) 0.01%(1年定期) | 0.41% |
※外貨預金は東京三菱UFJ銀行、FXはSBI FXトレードを参考
※FXはレバレッジ1倍の場合で、2020年7月の為替レート、スワップポイント平均より算出
FXの方がいいリターンが期待でき、外貨預金だと毎月や半年ごとに利息が付与されますが、FXは日々スワップポイントが付与され、好きな時にスワップポイントのみを引き出すことも可能です。
FXも外貨預金と同じように、FX会社によってスワップポイントは異なるので、事前に取引したいFX会社のスワップポイントを確認してください。
参考 通貨ペア別のスワップポイントについては下記を参考にしてみてください。
⇒ 米ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!⇒ 豪ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ NZドル円のスワップポイントとスプレッドの比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ カナダドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ 南アフリカランド円のスワップポイント比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ トルコリラ円のスワップポイント比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ メキシコペソ円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
安全性を比較
金融機関が破たんした場合、銀行などに預けている日本円の預金はペイオフにより1,000万円までは保護されますが、外貨預金はペイオフの対象外となっているので、状況によっては資産の一部は戻ってこない可能性があります。
FXでは、信託保全が義務付けられていて、顧客から預かった資金とFX会社の資産とは区分管理し、信託銀行などに管理を委託しています。
これにより、もしFX会社が破綻したとしても、預けた資金は保全されているので、信託銀行等から返還されます。
税金を比較
外貨預金にかかる税金は、利息に対する税金と為替差益に対する税金が、FXはスワップポイントと為替差益に対する税金がかかり、以下のような感じとなります。
利息(スワップポイント) | 為替差益 | |
外貨預金 | 利子所得(源泉分離課税) | 雑所得(総合課税) |
FX | 雑所得(申告分離課税) |
外貨預金の利息は、税率20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が日本円の預金同様に利息を受け取った時に源泉徴収されるので確定申告は必要ありません。
外貨預金の為替差益は、雑所得として総合課税の対象となるため確定申告が必要となりますが、年収2,000万円以下の給与所得者(1か所から給与の支払いを受けている)で、給与所得および退職所得以外の所得と為替差益の合計が年間20万円以下であれば、確定申告は不要です。
FXは、スワップポイント・為替差益ともに雑所得となりますが「先物取引に係わる雑所得等」に該当するため、特例的に申告分離課税となり税率は20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)で確定申告が必要となります。
こちらも外貨預金の為替差益に記載した条件を満たせば確定申告は不要です。
取引可能通貨を比較
外貨預金では大手三行は、メジャーな米ドルやユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、スイスフランなどが取引でき、ネット銀行などは南アフリカランドやトルコリラなどを取り扱っている銀行もあります。
FXでは、外貨預金や取引できる通貨も取引ができ、さらに全世界の為替取引で最も取引されているユーロ/米ドルなど円以外の通貨同士の取引もでき、取引可能通貨は外貨預金に比較すると数多くあり、その分取引チャンスも多いと言えます。
換金/解約を比較
外貨預金の普通預金は流動性は高く換金/解約はいつでもでき、FXは24時間市場が開いていて、日本の祝日も取引が行えますので、流動性がより高いです。
外貨預金には定期預金もありますが、満期が決まっているともちろん流動性が低いので、必要な時にすぐに換金できないので、円安となって為替差益の利益を確定したい場合でも満期まで待たないといけないなどのデメリットがあります。
レバレッジを比較
外貨預金はそもそもレバレッジの仕組みがないので、100万円投資すれば100万円分の外貨と交換することとなります。
FXはレバレッジを利用することができるので、レバレッジを利用すれば投資金額の最大25倍までの取引を行うことができ、レバレッジを2倍にすれば、投資金額が同じでも得られるスワップポイントも2倍となるので期待利回りが2倍になり資金効率がいい取引を行うこともできます。
ただ、レバレッジをかけすぎすると、得られるスワップポイントも増えますが、ハイリスクな取引となり想定と逆の方向に大きく値が動くと、大きな損失となってしまいますので、外貨預金の代わりにFXを利用するならレバレッジ1~3倍程度で取引することをおすすめします。
複利効果を比較
外貨預金の利息の付き方には単利と複利があり、単利は当初の元本に対して利息が付くのに対し、複利では元本に利息がプラスされ、その合計を新たな元本として利息が付くので長期運用すればするほど複利のほうが資金は増えていきます。
外貨預金で特に注意が必要なのが定期預金で、定期預金を継続する際に元利自動継続でないと複利効果は得られません。
FXのスワップポイントは日々貰うことができるだけなので単利と似たような効果しか得られないのですが、日々得られたスワップポイントを貯めて再投資し、運用する外貨を増やすことによって貰えるスワップポイントを増やすことは可能です。
ただ、スワップポイントの再投資は自動では行ってくれないので、再投資する手間がかかります。
また、FX会社の多くは取引の最低取引数量が1,000通貨となっているので、例えば米ドルが100円でレバレッジ1倍で取引していたとすると、スワップポイントを再投資するには最低10万円貯める必要があります。
これでは資金効率は良くないので、1通貨から取引ができるSBI FXトレードだと100円分のスワップポイントが貯まれば再投資できるので複利効果を得やすいFX会社となっています。
取引コストであるスプレッドも業界最安水準で、金利に相当するスワップポイントもどの通貨でも業界で高い水準なのでおすすめです。
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もちろん口座開設・維持費は無料ですのでこの機会にぜひ試してみてください。
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まとめ
外貨預金は東京三菱UFJ銀行、FXはSBI FXトレードを参考に米ドルを取引した場合の比較をまとめると下記の様になります。
外貨預金 | FX | ||
為替手数料(スプレッド) | 25銭 | 0.09銭 ※1 | |
金利(スワップポイント) | 0.01%(普通預金) 0.01%(1年定期) | 0.41% ※2 | |
安全性 | ペイオフ対象外 | 信託保全 | |
税金 | 金利 | 利子所得(源泉分離課税) | 雑所得(申告分離課税) |
為替差益 | 雑所得(総合課税) | ||
取引可能通貨 | 6通貨 | 34通貨ペア | |
換金/解約 | 原則満期日 (定期預金) | 常時 | |
レバレッジ | 1倍 | 1~25倍 | |
複利効果 | 自動設定可能 | 手動 |
※1:SBI FXトレードのスプレッドは1,000通貨まで
※2:レバレッジ1倍の場合で、2020年7月の為替レート、スワップポイント平均より算出
外貨に投資するなら取引コストが低コストで、外貨預金の利息に相当するスワップポイントが有利なFXの方が得られるリターンは期待できます。
また、リスク面でも外貨投資には為替変動リスクがありますが、それはどれも同じリスクで、資金の安全性を考慮したら投資金額が信託保全されるFXに優位性があります。
FXはレバレッジをかけられることからギャンブル的な取引もできますが、自分でコントロールすることができるレバレッジを抑えた取引をすれば外貨預金より有利にしかも安全に取引ができます。
今の日本の低金利では三大メガバンクの普通預金の金利は0.001%と利息がほとんど付かないからと高金利の外貨預金を検討されている方も多いかと思いますが、外貨預金よりリターン、リスク両面でFXの方が有利に取引ができるので、銀行で取り扱っているからと安易に投資せず、メリット・デメリットを検討してみてください。
スワップポイントの再投資に有利な最低取引数量が1通貨から!
外貨に投資をするならFXが有利な条件で取引ができ、最低取引数量が1通貨から取引ができるSBI FXトレードなら資金効率よく取引ができ、取引コストとなるスプレッドも業界最狭水準(業界最安値水準)で金利に相当するスワップポイントもどの通貨でも業界でも高い水準なのでおすすめです。
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