FOLIO ROBO PRO(ロボプロ)は、他のロボアドバイザーとはちょっと異なりAIで相場を先読みする進化版ロボアドバイザーです。
リリース直後にコロナショックで大幅な下落相場を運用しながらも良好なパフォーマンスとなった理由をセミナーに参加し聞いてきたので情報を共有します。
目次
ROBO PRO(ロボプロ)とは?
ROBO PRO(ロボプロ)は、金融機関のみに提供されていたAlpacaJapan社のAI技術を個人向けに利用し、ETFを投資対象としたロボアドバイザーです。
ROBO PRO(ロボプロ)も他のロボアドバイザー同様に国際分散投資が行え、資産運用をすべて自動化したサービスで、さらに、他のロボアドバイザーより一歩踏み込んでAIを活用し、長期だけでなく短期的なパフォーマンス向上が期待できます。
ROBO PRO(ロボプロ)の3つの特徴とは?
世界各国の40以上のマーケットデータを活用し、相場の先を読む
ROBO PRO(ロボプロ)では、世界各国の株式、債券、通貨、銅や原油など、40以上の先行指標を活用し、さらに統計的処理で2,000種類以上の特徴量を計算しマーケットを予想しています。
先行指標は今後の景気や株価などの動きに先立って動く傾向のある指標のことを言い、今後の景気や株価の動向を予測するために利用され、ROBO PRO(ロボプロ)ではTOPIXやS&P500、米国10年債、原油、金、銅などの先行指標を活用して市場予想をしているようです。
一般には馴染みがない銅の価格はマーケットを先読みするための重要な指標として「ドクターカッパー(Dr.Copper)[Copper=銅]」と言われ、機関投資家などが重要視しています。
直近のコロナショックや過去のチャイナショックの時などには米国の代表的な株価指数であるS&P500の下落の前に銅価格が下落していたようです。
主要な先行指標に関する一般的な考え方は下記となるようです。
銅価格 | 「Dr.カッパー」の異名を持つ。最大の消費国、中国の景気を診断するように先行して動く。 |
ハイイールド債価格 | 信用格付の低い企業の債券の価格動向は、経済動向の変調、金融不安の台頭を事前察知するのに有効。 |
金価格 | 安全資産としての金。金融市場の変調の兆しがあると、価格が上昇しはじめる。 |
長短金利差 | 短期国債と長期国債の利回りが逆転すると、その後景気後退になる可能性が高い。期間の違う債券の値動きを比べることで、景気の変調を先回りして読める。 |
債券と株 | 景気循環のステージや金融市場の状況によって、値動きの相関性が変わる。 |
AIを使って、膨大なデータを効率的かつ正確に分析
ROBO PRO(ロボプロ)では、AIを活用し人間の能力では処理できない量のデータを通じて将来の予測に役立つ特徴を探り、機械学習の技術を活用して学習データの更新と改善を行い、精度の向上を目指しています。
先行指標は、一つの指標の動きを追うことも大切ですが、複数の指標の組み合わせも考慮することにより精度が高まる期待が持てます。
ただ、人間では40もの指標を日々確認し続けるのはかなり大変ですが、AIを利用することによって膨大なデータを早く正確に分析することができ、人間のように感情に流されずに冷静に行うことが可能です。
また、日々パフォーマンスの改善に向けROBO PRO(ロボプロ)のAIが学習し続けているので、今後より高い精度の予想ができるようになる期待が持てます。
パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変更する
ROBO PRO(ロボプロ)では、AIを使いリターンを予想することにより今後の期待リターンの細部にわたる予測が可能となり、ダイナミックな資産配分(リバランス)を行うことが可能となっています。
ROBO PRO(ロボプロ)では、基本的に月に一回定期的にリバランスを行っていますが、一般的にリバランスはロボアドバイザーで定められた資産配分に戻すことですが、ROBO PRO(ロボプロ)ではもともとの資産配分であるポートフォリオ自体も市場の環境に合わせ最適化された比率に随時更新されます。
さらに、定期的なリバランスだけでなく、急激な変動を伴う市場の変化にも対応する「臨時バランス」機能によって、例えばコロナショックのような急激な下落局面時に最新のポートフォリオに更新され、下落が抑制されることが期待されます。
資産配分を変えると、運用しているETFなどの売買が発生し、その分手数料が増えコストがかかりますが、ROBO PRO(ロボプロ)ではこのような売買手数料を含めて、他のロボアドバイザーと同等の年率1%(税抜)の手数料となっています。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
ROBO PRO(ロボプロ)の実績は?
ROBO PRO(ロボプロ)は、2020年1月にリリーされていますが、2020年10月30日までの約9ヵ月のパフォーマンスは下記となっています。
※ROBO PRO(ロボプロ)、一般的なロボアドバイザーともに運用手数料を年率1%(税抜)徴収
※一般的なロボアドバイザーのリスク許容度はやや高めを想定
一般的なロボアドバイザーやTOPIXと比較して、ROBO PRO(ロボプロ)はコロナショックの時の下落が大幅に抑制されていたことがわかります。
その後の株価上昇期にも連動して上昇し、結果比較している期間ではROBO PRO(ロボプロ)だけがプラスと良好なパフォーマンスとなっています。
ROBO PRO(ロボプロ)は幸か不幸かリリース直後にコロナショックで大幅な下落相場を運用することとなりましたが、ダイナミックにポートフォリオを変更するROBO PRO(ロボプロ)がうまく運用できる証明になったようです。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
ROBO PRO(ロボプロ)のメリット・デメリットは?
ROBO PRO(ロボプロ)のメリット、デメリットは下記のような点が挙げられます。
FOLIO ROBO PROの特徴
- AIを活用し長期的だけでなく短期的なパフォーマンス向上を目指す進化したロボアドバイザー
- 過去5年間のシミュレーションでは年率換算8.5%の収益率
- 最低投資金額は10万円から、手数料は1%
- 特定口座に対応
- 日本投資者保護基金に加盟しているので安心
FOLIO ROBO PROのデメリット
- 積立投資はできない
- NISAには対応していない
- AIの実力は未知数
- リスク許容度が選べない
- 出金手数料がかかる
最低投資金額が10万円からで、手数料が1%というのはロボアドバイザー大手のウェルスナビと同等なので、他のロボアドバイザーと比較してもそん色ありません。
積立投資が現在はできませんが、現在開発中とのことなので今後はできるようになると思われます。
またROBO PRO(ロボプロ)ではリスク許容度が選べないので、リスクが高いなと思われるならFOLIOなら「おまかせ投資」、他社ならウェルスナビやTHEOなども検討してみてください。
参考 ウェルスナビ(WealthNavi)の評価・評判ってどう?SBI証券と同じサービス?
参考 THEO(テオ)の評価・評判ってどう?投資初心者に人気が高いが運用実績は?
ROBO PRO(ロボプロ)の利用者アンケートからの口コミ
ROBO PRO(ロボプロ)を始めた決め手は?
7割近くの人がパフォーマンスが高そうだからといった理由から、5割強の人がAIを利用していることからROBO PRO(ロボプロ)を始めています。
追加投資意向
ROBO PRO(ロボプロ)を始めている人の75%が追加投資をする意向があり、追加投資したい理由として下記のような点が挙げられています。

ほっといてもリアロケーションされるのはいい

AIでポートフォリオを組んでいて、一般的なインデックス投資より下落体制が強そうだから

他のロボアドバイザーよりもパフォーマンスが期待できそうだから
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)の始め方
FOLIO ROBO PROの口座開設は下記の4ステップと簡単に口座開設することができ、スマホだけで完結し、最短翌営業日には口座開設が完了します。
- STEP1書面の確認・プロフィールFOLIO ROBO PROの公式サイトにアクセスし、「START」を押下して始めていきます。
FOLIO ROBO PROは、FOLIOに口座開設が必要ですが、FOLIOに口座を持ってない場合は、右上や画面下部にある「アカウント登録」から始めます。
その後は登録したメールアドレスに届くメールのURLをクリックして、メールアドレスとパスワードを入力してログインし、書類の確認や氏名・生年月日、連絡先などのプロフィール情報を入力します。
- STEP2本人確認書類
本人確認書類は、マイナンバー(個人番号)の記載がある書類と本人確認書類が必要で、以下のいずれかの組み合わせを提出します。
特に、マイナンバー(個人番号)カードまたは運転免許証を持っていて、本人確認に「スマホで完結、本人確認」を利用する場合は、マイナンバー(個人番号)カードまたは運転免許証と本人の写真を、画面の案内に従って撮影し、マイナンバー(個人番号)の記載がある書類を、申込画面の所定の位置にアップロードします。
- STEP3口座開設完了
本人確認に「スマホで完結、本人確認」を利用すると最短で翌営業日に口座開設が完了します。
それ以外の場合は、通常1週間ほどでウェルカムレターが届き、その後取引設定を行いますが、途中で「確定申告の方法を選びください」という質問があります。
「フォリオにまかせる」を選択すると「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶこととなりますので、確定申告したくないなら「フォリオにまかせる」を選びましょう。
ただ、給与所得者や年金所得者で利益が年間20万円以下の場合は申告・納税が原則不要にもかかわらず税金が引かれてしまうので、少額での投資を行う方は「自分でおこなう」を選択したほうが節税効果が期待できます。
あとは、入金して注文を行えばAIが自動で投資をしてくれます。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
まとめ
FOLIO ROBO PRO(ロボプロ)は、他のロボアドバイザーとはちょっと異なりAIで相場を先読みする進化版ロボアドバイザーで、下記のような特徴があります。
- 世界各国の40以上のマーケットデータを活用し、相場の先を読む
- AIを使って、膨大なデータを効率的かつ正確に分析
- パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変更する
一般的なロボアドバイザーやTOPIXと比較して、ROBO PRO(ロボプロ)はコロナショックの時の下落が大幅に抑制されていたり、その後の株価上昇期にも連動して上昇し、ROBO PRO(ロボプロ)だけがプラスと良好なパフォーマンスとなっています。
他のロボアドバイザーやインデックス投資よりパフォーマンスを期待したいなら、この機会にROBO PRO(ロボプロ)への投資を検討してみてください。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
分析対象となるデータの特徴を定量的に表した変数です。例えば飲食店の将来の売り上げを予測するのに、雨の日は客足が伸びないのであれば降水確率が特徴量として抽出されます。