バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)は、米国を除く先進国株式に分散投資ができる海外ETFです。
FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスへの連動を目指すETFですが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)の特徴
投資対象
バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)は、「FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス」は、アメリカを除く24ヵ国の先進国株式市場の大型・中型・小型株約3,700銘柄で構成された時価総額加重インデックスです。
※下記はバンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)の2019年3月末時点の情報です。
市場別保有配分 上位10市場
セクター別の構成比率
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.05% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約8兆円で、月間出来高は約16,000万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.80%(2019年7月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +0.03% | ー0.16% |
3年 | +8.87% | +9.02% |
5年 | +2.54% | +2.55% |
10年 | +7.06% | +7.06% |
設定来 | +1.57% | +1.42% |
※バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)2019年6月末時点の情報より
※設定日は2007年7月20日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
※ベンチマークは2013年5月28日まではMSCI EAFEインデックス、2015年12月20日まではFTSEディベロップド(除く北アメリカ)インデックス、2016年5月31日まではFTSE先進国オールキャップ(除く米国)トランジション・インデックス、その後はFTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスを合成したもの
過去のチャート
「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)」は、米国が含まれてませんが、米国株式市場をほぼ100%カバーする「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」と比較したのが下記のチャートとなります。
参考 【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの評価・評判って?利回りはどのくらい?
ちなみに「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)」、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」ともにロボアドバイザーのウェルスナビの投資対象でもあります。
参考 ウェルスナビ(WealthNavi)の評価・評判ってどう?SBI証券と同じサービス?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)、青がバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の、2007年7月20日からのトータルリターンのチャートです。
2012年ころまではそれほどパフォーマンスに大きな差はありませんでしたが、それ以降は圧倒的に「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」の方がパフォーマンスが良くなっています。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.05%
- 純資産残高:約8兆円
- 分配金利回り:2.80%
- 売買単位:1株(約4,500円(2019年7月))
- 決算:年4回
- 設定日:2007年7月20日
評価・まとめ
バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)は、「FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス」の動きに連動する投資成果を上げることを目標とし、アメリカを除く24ヵ国の先進国株式市場の大型・中型・小型株約3,700銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)」は、米国株式には投資していませんが、米国株式市場をほぼ100%カバーする「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」と比較すると圧倒的に「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」の方が成績が良くなっています。
参考 【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの評価・評判って?利回りはどのくらい?
ロボアドバイザーのウェルスナビのように、「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)」と「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」に投資すれば先進国の株式市場全体に分散投資は可能です。
参考 ウェルスナビ(WealthNavi)の評価・評判ってどう?SBI証券と同じサービス?
ただ、「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)」は日本株に約20%投資していますが、米国上場のETFなのでドルで投資することになるので為替リスクがあったり、分配金は米国の税金10%が源泉徴収されてしまいます。
日本株に投資するなら、海外ETFを通さずに投資した方が為替リスクもなく、分配金で余計な税金(米国ETFなので10%)を払わなくて済む点は留意が必要です。
海外ETFは売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付時の手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので検討してみてください。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは?NISAを有効に活用するには?
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは円高になると株価に関係なくリターンが減ってしまいますが、FXをうまく使えば為替リスクを軽減させることができますので下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は円高が気になる?為替リスクを回避する方法って?
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