上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)は、米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500(円ヘッジ)への連動を目指す国内ETFです。
為替ヘッジがあれば為替変動リスクは抑制されますが、その分ヘッジコストがかかるといった特徴がありますが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)の特徴
投資対象
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)は、米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500(円ヘッジ)への連動を目指す国内ETFです。
「S&P500」は、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
為替ヘッジありは、外貨建ての資産に投資する場合、為替の変動リスクがありますが、この変動リスクを抑えられるメリットがあります。
ただし為替ヘッジを行うにはコストがかかり、例えば米ドル円の場合、米国と日本との金利差が反映されるため、投資先の金利が上昇するとヘッジするコストがかかり、運用成績を下げる要因となります。
※下記は上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)「月報(2019年8月)」からの情報です。
組入銘柄セクター配分(GICS)
組入上位銘柄
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税抜) | 0.15%程度 |
信託財産留保額 | 0.3% |
分配金・配当金
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)は、決算は年1回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは0.47%です。
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
平均売買高・マーケットメイカー
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)は、平均売買高(直近90日)約112,000口で、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきます。
運用実績・利回り
ETF | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー2.95% | ー3.12% |
3ヶ月 | +4.66% | +4.25% |
6ヶ月 | +4.22% | +3.41% |
1年 | ー0.15% | ー1.49% |
設定来 | +2.79% | +1.77% |
※上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)「月報(2019年8月)」より
※上場日は2018年8月3日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
同じ上場インデックスファンドシリーズで為替ヘッジなしの「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)」と比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジが上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)、赤が上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)の2018年8月からのトータルリターンのチャートです。
「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」で抜きつ抜かれつといった推移をしていて、比較した期間ではやや「為替ヘッジあり」の方がパフォーマンスが良かったようです。
「為替ヘッジあり」はまだ上場してから1年程度しか経ってないので必ずしも為替ヘッジありの方がパフォーマンスがいいという訳ではなく、為替ヘッジコスト以外にも米ドル円が円高なのか円安なのかに依存し、円高であれば「為替ヘッジあり」の方が有利となりますが、円安であれば「為替ヘッジなし」の方が有利で、横ばいであれば為替ヘッジのコストが必要ない「為替ヘッジなし」の方が有利となります。
当ETFの情報
- 分類:国内ETF
- ベンチマーク:S&P500(円ヘッジ)
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 信託報酬(税抜):0.15%
- 純資産残高:約87億円
- 分配金利回り:0.47%
- 売買単位:10口(約10,000円(2019年10月))
- 平均売買高(直近90日):11万口
- 決算:年1回(1月20日)
- 上場日:2018年8月3日(設定日:2018年7月31日)
評価・まとめ
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)は、米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500(円ヘッジ)への連動を目指すので、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄に分散投資ができ、為替変動リスクを抑えた国内ETFです。
為替ヘッジありは、為替変動リスクを抑えるメリットがある反面、為替ヘッジを行うにはコストがかかり、例えば米ドル円の場合、米国と日本との金利差のコストがかかり、運用成績を下げる要因となります。
また、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)には為替ヘッジあり(2521)となし(1547)がありますが、パフォーマンスは為替ヘッジコストがかかるのかからないのかと言ったほかに米ドル円が円高なのか円安なのかにも依存します。
円高であれば「為替ヘッジあり」の方が有利となりますが、円安であれば「為替ヘッジなし」の方が有利で、横ばいであれば為替ヘッジのコストがかからない「為替ヘッジなし」の方が有利となります。
S&P500為替ヘッジなしなら投資信託でも低コストなインデックスファンドが出ていて、100円から自動で積立を行いたいなら投資信託も検討してみてください。
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