CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサービスで、1万円から不動産投資が行えるサービスです。
ソーシャルレンディングと同じようで異なるサービスとなっている不動産クラウドファンディングサービスであるCREAL(クリアル)とはどのようなサービスなのか、セミナーで話を聞いてきたのでその内容も踏まえ紹介します。
CREAL(クリアル)のメリットとは?
1口1万円からの少額から投資でき利回りは3~8%
CREAL(クリアル)での投資は1口1万円からと少額からの投資ができ、募集している案件の利回りは3~8%となっていますが4%前後が中心となっています。
また、投資した物件の分配金はファンドによって異なりますが、満期前にも定期的に振り込まれるので投資している感覚を感じやすいと思います。
投資する物件情報の詳細が開示されている
CREAL(クリアル)は、ソーシャルレンディングとは異なり、出資を募って不動産を売買・賃貸等し、その収益を分配する事業を行う「不動産特定共同事業」というスキームのサービスとなっています。
参考 ソーシャルレンディングって何?という方は下記も参考にしてみてください。
⇒ ソーシャルレンディングとは?高利回りだけどどんなリスクがある?
「不動産特定共同事業」を活用する最大のメリットは、ソーシャルレンディングでは貸金業法に違反しないように投資家からは融資先がわからないといったデメリットがあったのですが、この仕組みを活用することによって物件情報が開示可能となり、投資家が物件を見て投資できるというメリットがあります。
CREAL(クリアル)では、会員登録しなくてもある程度の情報が開示されていますが、会員登録(無料)するとより詳細な物件の情報を確認でき、期中の収支の内訳や第三者の不動産鑑定会社による物件の評価額などの情報も確認することができます。
参考 どんな物件が募集中が下記で確認してみてください。
>> CREAL(公式サイト)
上場企業が運営しているので安心して投資できる
CREAL(クリアル)を運営するクリアル株式会社は東証グロース市場に上場しています。
グロース市場は高い成長可能性を有する企業向けの市場ということで、投資家から期待されていると同時に社会的な信頼が担保されているので、安心して投資ができると言えます。
複数の投資リスクを低減する仕組みを採用
CREAL(クリアル)が提供するファンドには、下記のようなリスクを低減させる仕組みを採用しています。
リスク | リスク軽減策 | 概要 |
元本毀損リスク | 優先劣後構造 | ファンドへはCREAL(クリアル)も投資家と一緒に出資。仮に物件売却時に損失が生じる場合には劣後出資者であるCREAL(クリアル)の出資分から損失を負担する。ある一定の割合までの損失であれば投資家の元本が守られる。 |
配当減少リスク | マスターリース契約 | 不動産を一括借上を行う契約。入居者の退去や賃料滞納などが発生しても毎月一定の家賃収入が保証される。 |
事業者破綻リスク | 信託銀行への分別管理 | 投資家の未投資資⾦は信託銀⾏への分別管理を行う。事業者や信託銀行が破綻しても未投資資金は守られる。 |
不正送金リスク | 本人名義口座のみ設定 | 運用出金先の口座は、投資家本人名義の口座のみ設定可能で、その他の口座が設定できないことで不正送金を防止。 |
優先劣後の出資割合はファンドによって異なります。また、マスターリース契約が適用されているかはファンドによって異なるので、事前に確認しておく必要があります。
>> CREAL(公式サイト)
CREAL(クリアル)のデメリットは?
元本は保証されていない
投資においてはどのような金融商品でも同じですが、クリアルでの投資は元本は保証されていません。
優先劣後方式などによって元本割れするようなリスクは抑えられているものの、必ず元本割れしないとは言えないので注意が必要です。
ただ、投資した資金以上の損失が出ることはありません。
運用期間中のキャンセルはできない
クリアルなどの不動産投資型クラウドファンディングの案件に申し込みをすると、想定運用期間中はやむを得ない事由が存在しない限りキャンセルすることはできません。
契約成立時書面の電子交付を受領した日から起算して8日を経過するまでの間、クリアル株式会社宛に書面による解約を申し出た場合であれば、クーリング・オフによる契約解除は可能です。
競争が激しく投資できない場合がある
クリアルで募集するファンドは、人気が高く募集開始日当日に埋まってしまう場合もあります。
数億円規模の案件が中心なので、多少は余裕がある場合もありますが案件募集が始まったら申し込みできるように、口座開設だけは早く済ませておいた方がいいかと思います。
>> CREAL(公式サイト)
CREAL(クリアル)を利用するまでの流れ
クリアルを利用するまでの流れは下記となります。
- 会員登録
- 投資家登録(オンライン完結)
- 入金
- ファンドの申し込み~運用
- 出金
1.会員登録
CREALの公式ホームページの会員登録からメールアドレスとパスワードを登録してください。
登録したメールアドレス宛に、認証メールが送付されるので本文中にあるリンクをクリックすると会員登録が完了します。
この時点ではファンドの詳細情報を確認できるようにはなりますが、投資申込はできません。
2.投資家登録(オンライン完結)
会員登録後、個人情報等を登録することで投資家登録ができ、その後審査となります。
審査はスマートフォンで本人確認の場合には1~3営業日程度、郵便受取で本人確認の場合は3~5営業日程度かかります。
投資家登録まで進んでないとファンドへの投資ができず、いざ投資したいと思うファンドが出ても投資家登録申請には審査を通過する必要があるので早めに投資家登録までは済ませてしまいましょう。
3.入金
投資家登録が完了すると専用口座が開設されるので、必要な投資資金を入金します。
投資資金を振り込む銀行は楽天銀行で、振込手数料は投資家の負担となります。
4.ファンドの申し込み~運用
入金が完了したらファンド一覧から投資したいファンドを選択して投資申込をします。
運用中は定期的に分配金が配当され、配当の状況および予定はログイン後トップ画面から確認できます。
5.出金
口座から出金する場合は、ログイン後「出金申請ページ」から出金申請を行います。
出金手数料は以下の通りです。
・振込先口座が楽天銀行の場合:52円(税込)
・振込先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円未満の場合:150円(税込)
・振込先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円以上の場合:229円(税込)
CREAL(クリアル)の運営会社情報
CREAL(クリアル)を運営するクリアル株式会社(旧株式会社ブリッジ・シー・キャピタル)の基本情報は下記となっています。
社名 | クリアル株式会社 |
設立日 | 2011年5月11日 |
代表者 | 横田 大造 |
資本金 | 1,293,710,800円(資本準備金含む)※2022年9月末現在 |
上場証券取引所 | 東京証券取引所 グロース市場上場(証券コード:2998) |
免許 | 不動産特定共同事業許可番号 東京都知事 第112号 金融商品取引業(第二種金融商品取引業、投資助言・代理業) 関東財務局長(金商)第2898号 宅地建物取引業 東京都知事(1)第100911号 |
クリアルは累計調達額が2年連続No1で元本割れ0件と安定したサービスを提供しています。
また、「CREAL」で展開された保育園ファンドは、不動産特定共同事業の好事例として、国土交通省「不動産特定共同事業(FTK)の利活用促進ハンドブック」に掲載されています。
参考 国土交通省「不動産特定共同事業(FTK)の利活用促進ハンドブック」
評価・まとめ
CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサービスで、下記のようなメリット・デメリットが挙げられます。
CREAL(クリアル)のメリット
- 1口1万円からの少額から投資でき利回りは3~8%
- 投資する物件情報の詳細が開示されている
- 上場企業が運営しているので安心して投資できる
- 複数の投資リスクを低減する仕組みを採用
CREAL(クリアル)のデメリット
- 元本は保証されていない
- 運用期間中のキャンセルはできない
- 競争が激しく投資できない場合がある
特に無料の会員登録後は詳細な情報を確認することができ、月間の収支の内訳や第三者の不動産鑑定会社による物件の評価額などの情報により投資判断を行うことができるようになっています。
会員登録はメールアドレスだけの入力と簡単で、もちろん費用もかかりませんので一度案件の詳細を確認してみてはいかがでしょうか。
>> CREAL(公式サイト)