人気があるインデックス投資ですが、この投資法は一度積立設定をした後は基本的にはほったらかしとなるので暇な投資手法です。
インデックス投資からもう一段ステップアップしたい方はコアサテライト戦略という投資方針を検討してみてはいかがでしょうか?
コアサテライト戦略とはどんな投資方針なのか解説してみたいと思います。
目次
コアサテライト戦略とは?
コア・サテライト戦略とは、安定的に運用する「コア」部分と、積極的に運用する「サテライト」部分に分けて考えるもの。コアで中長期的な安定収益を期待し、サテライトではリスクをとって大きなリターンを狙います。
(引用元:AllAbout 投信の攻めと守りのコア・サテライト戦略)
投資信託でいえば、インデックスファンドをコアに、アクティブファンドをサテライトにといった感じですね。
なのでコアとしての条件は、
- 低リスクであること
- 低コストであること
- 複数の資産に分散されていること
- 中長期の投資スタイルで複利効果を得られること
と言えますし、サテライトは
- 特定の資産や銘柄に集中させること
- より高い収益を目指すもの
と言えます。
これ投資信託だけでなく、資産運用としてより幅広く考えてみると、いろいろな商品が選択肢として上がると思います。
では、どんな商品を選ぶのがいいでしょうか?
コアに選ぶ商品は何がいいか?
低リスク・低コストで分散投資で中長期に複利効果を狙うといったらバランス型ファンドか低コストインデックスファンドを中心に考えるのがいいかと思います。
どの資産クラスを対象とする?
どの資産クラスを入れるのがいいかというと基本は下記の4資産と言われています。
- 国内株式
- 国内債券
- 先進国株式
- 先進国債券
ただ、バランス型ファンドで人気のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドや世界経済インデックスファンドでも新興国は取り入れてるし、eMAXIS バランス(8資産均等型)はREITも取り入れています。
なので、新興国やREITもコアとして考えていいのではないかと思っています。ここら辺は個々の考え方次第かなと思ってます。
具体的におすすめな商品は?
年代によっておすすめな商品って違うなと思うので、年代別に見ていきたいと思います。
20代から30代半ば
この年代の方は、株を中心に積極的に投資をすべきでしょう。
ただ、結婚や出産、家の購入など大きなお金が必要である時期でもありますので投資するのは躊躇するかもしれません。
ただ、ここで少額からでも積立て投資をしていれば、将来複利効果で大きな資産を作ってくれる可能性があります。是非とも投資を始めてもらいたいと思います。
で、具体的な商品ですが、仕事や子育てなど忙しい時期かと思うのでほったらかしにできる商品がいいでしょう。そうなると下記の2つかなと思います。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド+セゾン資産形成の達人ファンド
- 世界経済インデックスファンド(株式シフト型)
セゾン投信の方は分配金が出ていないので、複利効果が高いです。またセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式:債券=50:50なので、株式比率を上げるためにセゾン資産形成の達人ファンドを追加で購入します。
セゾン資産形成の達人ファンドはアクティブファンドなのですが、これ一本で国内、先進国、新興国の株式市場に分散投資ができるのでおすすめですね。
もちろん代わりに株式インデックスファンドを個別に購入してもいいと思います。
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)は株式:債券=75:25と若い方向けで、しかも新興国の比率も高いです。新興国は今後の経済成長が期待されるだけに、今後大きなリターンとなる可能性を秘めています。ただ残念なのが、分配金が出るので複利効果が落ちてしまいます。
これ以外にもう一点違いがあるのが、セゾン投信の方は5,000円からの積立となってしまうので、両ファンドを購入する場合、毎月1万円必要になってしまうことです。
世界経済インデックスであればSBI証券や楽天証券なら100円から積立が可能です。
総合的には複利効果が高いセゾン投信ですが、積立額が大きくなるのでその場合は世界経済インデックス(株式シフト型)から投資を始めてみましょう!
また、多少でもいいですが、分散性という観点からREITも検討してみてもいいかもしれません。長期ということを考えると先進国REITだけでも十分かと思います。
30代半ばから50代
この年代の方は、株と債券半々より少し株の比率が高めくらいがおすすめです。
サテライトを併用するなら半々でもいいかと思います。
この年代の方はまだ子育て中で、しかも子育てで高校や大学などまとまったお金が必要になったり、成人式や子供の結婚資金、住宅ローンなど家族のお金がかかる時期でもありますよね。でも老後というのも意識しだすので資産運用を始めたい方も多いのではないでしょうか?
家計は苦しいかもしれませんが、ここは老後のことも考えて一歩前にでる勇気が必要かと思いますので、積立で確実時に増やしていくのがおすすめです。
具体的な商品としては、下記の2つから始めるのがいいと思います。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- 世界経済インデックスファンド
両ファンドとも株式と債券の比率は半々です。
世界経済インデックスは新興国比率が高いのでリスクが高めであること、分配金がでるので複利効果が落ちてしまうことからセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドで確実に増やしていくのがいいと思います。
この年代の方はあまり関係ないかもしれませんが、セゾン投信は積立が5,000円から、世界経済インデックスは500円から投資が可能なので投資金額を少額に抑えたい方は世界経済インデックスを選択してみてはいかがでしょうか。
また、多少でもいいですが、REITも検討してみてもいいかもしれません。長期で投資するので先進国REITがいいかと思いますが、ある程度リスクがあることを想定して国内REITに投資してみてもいいと思います。
ただ、国内REITは東京オリンピック後どのような動きとなるか不透明な部分もあるので、あくまで中期的な投資ということに抑えておくのがいいと思ってます。
50代以上の方
実はこの年代の方にあうバランス型ファンドはないと思っています。
債券比率を高めた商品がおすすめで、世界経済インデックス(債券シフト型)というのがあり、株式:債券=25:75なのですが、新興国の比率が高いのでリスクが高いと思っています。
なので、50代以上の方は個別インデックスでポートフォリオを組むのがいいと思います。
で、基本は4資産である株式(国内、先進国)、債券(国内、先進国)で、債券比率を高めに組むのがいいかと思います。
国内株式
この資産クラスは、ベンチマークを日経平均にするかTOPIXにするかです。TOPIXの方が採用銘柄が多いので分散化されますが、日経平均のインデックスファンドの方がコストが安いので、個人の考え方次第かなといった感じですね。
まだ販売開始されて間もないですが安さを求めるなら「たわらノーロード 日経225」ですし純資産残高が多く安心なのは「ニッセイ日経225インデックスファンド」といった感じですね。
TOPIXなら「ニッセイTOPIXインデックスファンド」といった感じです。
先進国株式
この資産クラスはマザーファンドの規模も大きく、安定した運用が期待できる「たわらノーロード 先進国株式」でしょうか。信託報酬が安いのは「ニッセイ外国株式インデックスファンド」ですがベンチマークとのかい離が気になります。
国内債券
この資産クラスは「たわらノーロード 国内債券」「ニッセイ国内債券インデックスファンド」のどちらかでしょう。
純資産残高が多く安心なのは「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」ですね。
先進国債券
ここも国内債券同様で「たわらノーロード 先進国債券」「ニッセイ外国債券インデックスファンド」のどちらかでしょう。
純資産残高が多く安心なのは「三井住友・DC外国債券インデックスファンド」ですね。
これらのインデックスファンドをでポートフォリオを組む場合は、SBI証券か楽天証券がおすすめです。
上記の低コストインデックスファンでポイントが付くのはSBI証券と楽天証券だけです。
>> SBI証券(公式サイト)
>> 楽天証券 (公式サイト)
投資信託は保有しているだけでポイントがもらえますので、ネット証券を選ぶ際の参考にしてみてください。
まとめ
サテライトについても書こうと思ったのですが、思った以上にボリュームが増えてきてしまったので別記事にいたします。
で、年代別におすすめを書いてみましたが、バランス型ファンドでは「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」「世界経済インデックスファンド」シリーズを中心に選ぶのがおすすめです。
ただ、今は低コストインデックスファンドの勢いはすごいものがあります。
新興国への投資はもう少し様子見るとして、国内・先進国でまずはポートフォリオを組んでみる場合は、バランス型ファンドより安く組めると思いますので、検討してみてはいかがでしょうか?
基本的には50代以上の方におすすめと書いたファンドが候補になると思います。
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 おすすめネット証券比較(投資信託編)!お得に取引できるのは?
購入は下記のネット証券で可能ですので公式サイトを確認してみてください!
もちろん口座開設・維持費は無料です!
>> SBI証券(詳細解説)>> マネックス証券 (詳細解説)
>> 楽天証券 (詳細解説)
>> auカブコム証券
個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!
コメント