iFree 外国株式インデックスの評価・評判ってどう?為替ヘッジなし・ありはどっちがいい?

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インデックスファンド

iFree 外国株式インデックスは、日本を除く先進国株式に分散投資ができるインデックスファンドで、為替ヘッジなしと為替ヘッジありのファンドがあります。

MSCIコクサイ指数に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、為替ヘッジなしと為替ヘッジありの両ファンドの内容について確認してみました。

iFree 外国株式インデックスの特徴

投資対象

iFree 外国株式インデックスは、MSCIコクサイ指数(円ベース)の動きに連動させることを目指したインデックスファンドで、為替ヘッジなしと為替ヘッジありの2つのファンドがあります。

 

為替ヘッジありのファンドは、MSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)の動きに連動させることを目指したインデックスファンドととなります。

 

外貨建ての資産に投資する場合、為替の変動リスクがありますが、為替ヘッジありは、この変動リスクを抑えられるメリットがあります。
ただし為替ヘッジを行うにはコストがかかり、例えば米ドル円の場合、米国と日本との金利差が反映されるため、日本の金利が上がらずに米国の金利が上昇するとヘッジするコストがかかり、運用成績を下げる要因となります

 

「MSCIコクサイ指数」は、日本を除く先進国22ヵ国の大型株・中型株約1,300銘柄で構成され、先進国株式型の投資信託の多くで利用されているインデックスで、時価総額(価格×流通株数)が大きい銘柄から採用されるため市場規模が大きい米国の比率が高いという特徴があります。

参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

※下記はiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)「月報(2022年5月)」からの情報です。特に明記してない箇所は為替ヘッジなしの情報です。

資産別構成

iFree 外国株式インデックスの特徴

通貨別構成

【為替ヘッジなし】

iFree 外国株式インデックスの特徴

 

【為替ヘッジあり】

iFree 外国株式インデックスの特徴

国・地域別構成

iFree 外国株式インデックスの特徴

業種別構成

iFree 外国株式インデックスの特徴

組入上位10銘柄

iFree 外国株式インデックスの特徴

ファンドの仕組み

iFree 外国株式インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国株式インデックスマザーファンドにて行われます。

iFree 外国株式インデックス-ファンドの仕組み

 

為替ヘッジありの方もファミリーファンド方式で運用され、為替ヘッジなしとは異なるマザーファンドである外国株式インデックス為替ヘッジ型マザーファンドにて運用が行われます。

iFree 外国株式インデックス-ファンドの仕組み

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

為替ヘッジなし為替ヘッジあり
購入時手数料なしなし
信託報酬(税込)0.209%0.209%
実質コスト(税込)0.256%0.249%
信託財産留保額なしなし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

両ファンドともにつみたてNISAには対応してますが、iDeCoでは両ファンドともに取り扱っているネット証券はありません。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

【為替ヘッジなし】

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン12.74%(63位)19.33%(30位)13.70%(20位)–(–)
リスク(標準偏差)16.71(120位)18.46(99位)17.24(86位)–(–)
シャープレシオ0.76(66位)1.05(25位)0.80(19位)–(–)
対象ファンド数※189本171本146本

※:「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ

 

【為替ヘッジあり】

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン-1.45%(15位)12.28%(5位)–(–)–(–)
リスク(標準偏差)15.04(27位)17.50(23位)–(–)–(–)
シャープレシオ-0.10(14位)0.70(5位)–(–)–(–)
対象ファンド数※34本29本

※:「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」カテゴリ

基準価額騰落率

為替ヘッジなし為替ヘッジあり
ファンドベンチマークファンドベンチマーク
1ヶ月ー0.3%ー0.5%ー0.3%ー0.6%
3ヶ月+5.6%+4.9%ー4.6%ー5.1%
6ヶ月+1.5%+0.7%ー9.6%ー10.4%
1年+12.7%+11.1%ー1.4%ー2.9%
3年+69.9%+62.3%+41.6%+35.2%
5年+90%+74.4%
設定来+131.7%+109.6%+56.8%+44.6%

※iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)「月報(2022年5月)」より
※iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)「月報(2022年5月)」より
※ファンド設定日は為替ヘッジなしが2016年9月8日、為替ヘッジありが2017年8月31日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

【為替ヘッジなし】

iFree 外国株式インデックス-基準価額・純資産の推移

 

【為替ヘッジあり】

iFree 外国株式インデックス-基準価額・純資産の推移

所感

為替ヘッジなしは、ファンドが設定されてから約6年、為替ヘッジありは約5年経過していますが両ファンドともにベンチマークよりいいパフォーマンスとなっています。

 

運用報告書によるとベンチマークとして設定している「MSCIコクサイ指数」が株式等の配当が加味されていないために乖離しているとの記載がありますが、本来のベンチマークは配当込みの指数とすべきかと思われます。

 

他の類似ファンドでは「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「ニッセイ外国株式インデックスファンド」「たわらノーロード 先進国株式」などは「MSCIコクサイ指数(配当込み)」をベンチマークとしています。

参考 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの評価って?利回りや実質コストはどのくらい?

参考 ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価・評判は?利回りや実質コストは?

類似ファンドとの比較

為替ヘッジなし

「MSCI KOKUSAIインデックス(為替ヘッジなし)」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
野村スリーゼロ先進国株式投信0% ※0.033%927,648+285412.96%
eMAXIS Slim先進国株式インデックス0.1023%0.143%974,704+102,45012.87%
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.1023%0.16%513,761+81,23212.70%
たわらノーロード 先進国株式0.10989%0.179%349,689+69,28112.75%
iFree外国株式インデックス0.209%0.256%250,978+8,47412.74%
i-SMT グローバル株式
インデックス(ノーロード)
0.209%0.247%345,116+28212.70%
Smart-i 先進国株式インデックス0.22%0.286%85,145+9,56112.75%
つみたて先進国株式0.22%0.266%449,841+32,77012.73%
東京海上セレクション・
外国株式インデックス
0.22%0.295%61,829-12,34912.99%
【参考】SBI・先進国株式インデックス・
ファンド(雪だるま(先進国株式))
0.1022%0.119%8,186+4,3089.25%

※2030年12月31日まで。その後は0.11%(税込)

参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

信託報酬は、「野村スリーゼロ先進国株式投信」を除くと「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が最安値ですが、実質コストは「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が調査時点では低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドである「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は常に他のファンドの動向を見て信託報酬を引き下げ続けているので、今後も低コストであり続けることが期待され、純資産残高の年間増加額、1年間のリターンも加味すると、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」がいいように思えます。

 

参考 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの評価ってどう?利回りはどのくらい?

 

野村スリーゼロ先進国株式投信は2030年末まで信託報酬を0%とする思い切った戦略となっていて、現在の実質コストを考慮すると2031年以降も「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」と同等レベルの低コストとなりそうです。

 

ただ、取り扱っている金融機関は少なく、ネット証券ではLINE証券のみで積立は1,000円からとなります。

>> LINE証券(公式サイト)

為替ヘッジあり

「MSCI KOKUSAIインデックス(為替ヘッジあり)」で低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
iFree外国株式インデックス
(為替ヘッジあり)
0.209%0.249%68,268+1,481-1.45%
たわらノーロード先進国株式
<為替ヘッジあり>
0.22%0.266%349,689+1,295-1.41%
つみたて先進国株式
(為替ヘッジあり)
0.22%0.33%21,043+278-1.44%

参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

信託報酬、実質コストともに「iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」が最も低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

また、マザーファンドの規模はやや小さいものの、参考値ですが1年間のリターンは「たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>」の方が良いですが中長期で考えると実質コストが低コストな「iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」が最もベストと言えそうです。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:MSCIコクサイ指数(円ベース)
  • 為替ヘッジ:為替ヘッジありのファンドもある
  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬(税込):
    為替ヘッジなし:0.209%(実質コスト:0.256%)
    為替ヘッジあり:0.209%(実質コスト:0.249%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:
    為替ヘッジなし:約210億円
    為替ヘッジあり:約50億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(11月30日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:
    為替ヘッジなし:無期限(設定日:2016年9月8日)
    為替ヘッジあり:無期限(設定日:2017年8月31日)
  • つみたてNISA:両ファンドともに対象
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

iFree 外国株式インデックスは、MSCIコクサイ指数(円ベース)の動きに連動させることを目指したインデックスファンドで、為替ヘッジなしと為替ヘッジありの2つのファンドがあります。

 

両ファンドともにベンチマークに対して上方乖離していて、ベンチマークが配当を加味していないために乖離が発生していますが、本来は配当込みのインデックスをベンチマークするべきなのでベンチマークを変更して欲しいところです。

 

為替ヘッジありは、約7割を米国株式に投資をしているので、米国と日本の金利差が運用成績に影響を与え、日本は金利を据え置いている中で米国はインフレ抑制のために金利を引き上げてきているので金利差が広がり、為替ヘッジコストが増大し運用成績が悪化している点は注意が必要です。

 

また、為替ヘッジありは円高となっても為替の影響を抑制できますが、円安の恩恵は受けられず為替ヘッジなしよりパフォーマンスは悪くなります。

 

為替ヘッジなしの方は類似ファンドと比較してやや信託報酬や実質コストが高いので、中長期でみればより低コストなファンドの方がリターンが良くなる期待が持てるので、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」「ニッセイ外国株式インデックスファンド」「たわらノーロード 先進国株式」を検討してみてください。

参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

iFree 外国株式インデックスを購入するのにおすすめの証券会社は?

各ネット証券では投資信託に関して保有残高に応じたポイント還元と、クレジットカード積立によるポイント還元があり、積立するならトータルでのポイント還元率が高い方がお得です。(クレジットカード積立はつみたてNISA銘柄も対象)

参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?

 

トータルのポイント還元率が業界最高水準のマネックス証券

  • 保有残高によるポイント還元率:0.03%
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:1.1%

クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。

 

クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、マネックス証券を口座開設すれば作ることができ、貯まったポイントは株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービス(dポイント・Tポイント・Pontaポイントなど)に交換することも可能です。

 

>> マネックス証券(公式サイト)「詳細解説

 

Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券

  • 保有残高によるポイント還元率:0.005%
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:1%

投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高めです。

 

ただ、マネックス証券の方が保有残高による還元率も高いので還元率にこだわるならマネックス証券がおすすめです。

 

それでも

 

>> auカブコム証券(公式サイト)「詳細解説

 

保有残高によるポイント還元率は業界最高水準のSBI証券

  • 保有残高によるポイント還元率:0.05%
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:0.5%(一般カード)
    ゴールドカードなら1%・プラチナカードなら2%・プラチナプリファードなら5%

投資信託の保有残高によるポイント還元率は業界でも最高水準で、クレジットカード積立を利用しない場合にはおすすめです。

 

クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)

 

>> 三井住友カード(NL)

>> SBI証券(公式サイト)「詳細解説

 

楽天ポイントが貰える楽天証券

  • 保有残高によるポイント還元率:ー
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:0.2%
    (一般カード)

楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、実質保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。

 

またクレジットカード積立も低コストなファンドは0.2%(※)と還元率が下がり、ポイント還元率は他社と比較すると見劣りする感は否めません。

※2022年9月買付分より信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%(税込)未満の銘柄

 

それでも楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。

 

>> 楽天証券(公式サイト)「詳細解説

>> 楽天カード(公式サイト)

 

その他下記の証券会社でも購入できます。

>> 松井証券詳細解説

>> 岡三オンライン詳細解説

>> GMOクリック証券

参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。

⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?

 

投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?

ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!

 

個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!

参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?

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