みんなのクレジットに行政処分勧告!指摘された内容って?

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証券取引等監視委員会が金融商品取引法に基づき、ソーシャルレンディングで勢いのあったみんなのクレジットに対して行政処分を行うよう金融庁に勧告しました。

一体どんな内容が指摘されていて、預けた資産はどうなってしまうのか内容について確認してみました。

どんな不正な内容が発見された?

日本経済新聞によると下記のような不正内容が発見されたと報道されています。

証券取引等監視委員会は24日、金融商品取引法に基づき、みんなのクレジット(東京・渋谷)を行政処分するよう金融庁に勧告した。同社はインターネットを通じて個人投資家によるベンチャー企業などへの小口融資を仲介する「ソーシャルレンディング」を手掛けている。みんなのクレジットは実際の貸付先が親会社とグループ会社へ集中しているなど、出資者への説明に誤解を招く表記があった。

監視委によると、同社は組成したファンドの償還資金や貸付先の親会社の債務超過状態を解消するための増資資金などにも出資金を充てており、投資家保護の観点でも問題が認められたという。また、親会社の貸借対照表上では短期借入金が流動資産を大きく上回っている状況だといい、今後ファンドからの貸付金の返済が滞る可能性が高いと指摘している。

(引用元:日本経済新聞

証券取引等監視委員会の発表による概要図は下記のような感じです。

(引用元:証券取引等監視委員会の発表内容

今回発覚した内容

  • 貸付先及び担保について誤解を生じさせる表示となっている
  • 投資者保護上問題が認められる状況となっている

貸付先及び担保について誤解を生じさせる表示となっている

貸付先はファンド募集時には複数の不動産事業会社等に対し貸付けを予定するような表示となっているのですが、実際にはみんなのクレジットの親会社や関係会社への出資となっているようです。

また、設定された担保の大半がみんなのクレジットの親会社の発行する未公開株式となっており、中には担保が設定されていない貸付けも存在する状況となっているようです。

ここまでくると誤解というより虚偽の表示がなされているという状況ですし、全案件担保付と謳っているにもかかわらず担保が設定されていない貸付けも存在するっていうのは憤りを感じます

投資者保護上問題が認められる状況となっている

ファンドへの出資金が下記のような状況でありながら、投資家の募集を継続していたことも問題となっています。

  • ファンドの償還資金に他のファンド出資金が充当されている状況
  • キャンペーンにファンド出資金が充当されている状況
  • 白石代表がファンド出資金を自身の借入れ返済等に使用している状況
  • グループの増資にファンド出資金が充当されている状況
  • ファンドからの借入れを返済することが困難な財務の状況

これを見る限りは完全に自転車操業で、めちゃくちゃな状況となっていて、出資したお金が本来投資すべき案件に投資されていない状況というのは完全にアウトです。

こんな状況なのに第二種金融商品取引業、貸金業の免許が与えられているって金融庁は今まで気づかなかったのでしょうか。

また、証券取引等監視委員会からは下記のような発表がされています。

平成28年11月末時点における甲グループ全体の財務状況についても、短期借入金の総額が流動資産を大きく上回っている状況となっていることから、ファンドからの甲グループへの貸付けは返済が滞る可能性が高い状況と認められる

(引用元:証券取引等監視委員会の発表内容

出資金の返済が滞るだけなら万々歳といった感じで、本当に戻ってくるのか非常に不安です・・。

みんなのクレジットの対応

証券取引等監視委員会からの発表に対して、みんなのクレジットでは下記のような文書を発表しています。

(引用元:みんなのクレジット)

「白石社長への給与等の仮払いについては全額返金がされたこと」、「2017年3月時点では不動産事業の売り上げは順調で、ファンドの返済は十分可能と判断している」とのことです。

証券取引等監視委員会の指摘事項について一部は回答をしたといった感じですが、その他の指摘事項について回答がないので実態はわかりませんが、すぐ反論できるような状況ではないことが想定されます。

ソーシャルレンディングでは以前にクラウドバンクが2015年6月に行政処分を受け、3ヵ月間の業務停止命令を受けました。

参考 クラウドバンクの評価・評判!行政処分を受けたけど怪しいの?

  • 分別管理を適切に行っていない状況
  • 顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況

といった理由で、業務拡大によってシステム処理が追い付かずに顧客預り金を正確に把握できていなかったということですが、今回のみんなのクレジットに対する証券取引等監視委員会の指摘事項はこの内容とは全く違うレベルの指摘事項なので、クラウドバンクより重い処分が下される可能性が高そうです。

クラウドバンクは結局指摘されたシステムをアップグレードしたことによって、投資家もその安心感から融資は伸びましたが、みんなのクレジットが今回の指摘事項に対して誠実な対応方針を出せたら、クラウドバンクのように融資が伸びるかもしれませんが、今後どのような動きとなっていくのか注視したいと思います。

そもそもの問題点は?

NHKのニュースで下記のような指摘がされています。

ソーシャルレンディングの仲介会社は、貸金業法の規制で具体的な融資先の企業名を明らかにできないため、業種や地域などを示して資金を集めていますが、金融の専門家などからは、こうしたことが投資家のリスクにつながっているのではないかと指摘する声も上がっています。

(引用元:NHK NEWS WEB)

まさにその通りで、ソーシャルレンディングの問題点でもある融資先の企業名が明らかにできない点が今回のような問題につながっていると思います。

このようなルールがある以上、ソーシャルレンディングにおいて再び同じような問題が起きる可能性はゼロではないと思います。

投資家の保護の観点からもこのようなルールについては行政側の見直しを期待したいところです。

まとめ

証券取引等監視委員会がみんなのクレジットに対して行政処分を行うよう金融庁に勧告しました。

近々金融庁から正式に行政処分の発表があるとは思いますが、証券取引等監視委員会の発表内容を見る限り、かなりずさんな運営がされていたと言わざるを得ない状況となっていてかなりショックです。

今回の発表はみんなのクレジットだけでなく、ソーシャルレンディング全体に対してもマイナスとなる発表となるだけに残念です。

ソーシャルレンディングは、特に事前の知識もそれほど必要なく株式相場や為替相場とも関連性が低いので、分散投資先になり得るだけに市場が冷え込んでしまうのはもったいないです。

長年の運用実績があるmaneoや、伊藤忠商事が株主であるクラウドクレジットなど健全な運営をしている企業もあるので、このような企業に業界が盛り上がるような動きをしてもらうことや、融資先の企業名が明らかにできない点が改善されることを期待したいです。

参考 maneoの評価・評判!ソーシャルレンディング最大手だから安心?

参考 クラウドクレジットの評価・評判!10%以上と高利回りだがハイリスク?

とりあえずみんなのクレジットへの投資は、当然止めるべきですし口座内に投資していない残金があれば引き出しておくことをおすすめします